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【台湾人とは?】多民族国家台湾!?日本や韓国とは全く違う国だった!

台湾人とは

大家好!

ヨギーです!今日も台湾からお届けしています。

みなさんは台湾には来たことはありますか?

今や日本人の旅先一番の人気国となっていますよね!

親日国であり、物価も安く、ご飯も美味しい。

そんな三点の揃った台湾ですが、今回はもう一歩踏み込んでこの国の文化を紹介したいと思います。

多国籍国家・台湾!

多くの日本人が勘違いしていることがあると思います。

それは、台湾は多民族国家であるということです。

その為に、

 

日本と台湾を比較する時がありますが、ボクらはそもそも同じ土俵の上では語れないと思います。

 

韓国人との違い

もう一つの例として韓国。

韓国と台湾は日本の近辺にある国で、どちらとも日本が統治していたという歴史がありますね。

統治の仕方が若干違ったという事実はあるようですが、それでも現在、なぜ台湾はこれだけ親日的で、韓国は反日的なんでしょうか?

その理由の一つとして、台湾と韓国の民族構成の違いからではないでしょうか。

それは、

台湾=多民族

韓国=単一民族

という事実です!

 

韓国人がなぜこれほどまでに日本人を目の敵にし、ライバル視し張り合ってくるのか。

それは、韓国人(朝鮮人)も同じ単一民族だから。

つまりそもそもがライバルとなりえ、同じ土俵の上で比較されてしまう存在だからなのです!!

 

これが台湾と韓国の違いではないでしょうか?

その為に、そもそもそういったプライドがない台湾は、戦後も僕ら日本人を友好的に受け入れてくれた。

もちろん政治も大きく関係すると思いますが、根本的な問題としてこのように思います。

台湾人とは

ではこの多民族国家である台湾。

それはいったいどういうことなのでしょうか?

富士山より高い『玉山』 引用:wikipedia

台湾豆知識

台湾はおよそ九州ほどの大きさ!自転車で2週間ほどで一周できる!

また中央は山岳に阻まれ、最高標高は3952mの『玉山』が鎮座する。

なんと富士山より高いのだ!

元々住んでいた原住民族

台湾の歴史を語る上で外せないのがこの「原住民族」の存在です。

現在では16の部族が国によって承認されています。

引用:https://www.arcgis.com/

台湾には、この原住民族と呼ばれる部族達が5000年以上前には住んでいたと考えられています。

マレーポリネシア系と考えられていて、南方からやってきたのだろうと考えられていました。

しかし、最近の人類学・言語学・考古学・遺伝子研究の結果では、台湾原住民族はむしろ台湾から南方へと進出していった可能性が高いことが判明しています!

つまり、太平洋やインド洋へ。東はイースター島、西はマダガスカル島、南はニュージーランド。そしてフィリピンやインドネシア、マレーシア、またハワイなどの南方太平洋民族の発祥となっている、と考えられているそうです。

参考:https://www.matataiwan.com/2016/07/26/lapita-austronesian-migration-out-of-taiwan/

MEMO

「原住民族」という表記について。

台湾語や中国語では「先住民族」とは’’すでにいなくなった民族’’という意味があります。

一方「原住民族」は’’もともと居住していた民族’’を表し公的に使用されます。

 

*日本では「原住民」は差別的用語とされていて「先住民」と表記されますが、こちらでは逆になるので注意をしてください。

台湾人の構成

そんな現在の台湾人の構成は、およそ98%が漢民族になります。

漢民族は、16世期から幾度にもわたって台湾に移住してきています。

その最初のきっかけはオランダ人でありました。

ヨーロッパ勢による台湾の発見

15世紀、この地を運航していたポルトガル人が偶然に台湾を発見します。これが、世界史に台湾が初めて登場するきっかけとなりました。

この時、原住民族との間で簡単な交易をしますが植民地や交易拠点にするまでには至りませんでした。

16世期、その後にやってきたのはオランダ人でした。彼らは東アジアの貿易拠点として、現在の台南に城や港を築きあげました。

この時に、土地を開墾しプランテーション経営するために多くの労働者を中国本土から募集しました。

そうして対岸沿岸部である、現在の福建省や広東省などから大量の漢人が移住してきました。

 

*オランダ統治の期間は38年間。重税によりその後、漢人による反乱が起きオランダ人は台湾から追い出される。

漢民族の移住

この地に移り住んだ中国人は、その出身地と時期により、いくつかのグループに分割できます。

大きく分けると「本省人」「外省人」です。

 

「本省人」とは、16世紀から1945年の終戦までに台湾に移住してきた中国人たち。

「外省人」とは、1945年の戦後以降に移住してきた中国人たち。

 

さらに最初の「本省人」にも2つグループがあって、「福老人」「客家人」がいます。

 

「福老人」(ホーローじん/ふくりょうじん)は福建省出身者。閩南(ビンナン)語を話す。南人とも言われる。当初に移り住んできた人たちはこのホーロー人たちが多く、現在の台湾人の構成の7割以上を占めます。

「客家人」(はっかじん)は、広東省出身者。客家語を話す。世界的な華僑は客家人が多い。

 

以上のことから、まとめると、台湾には4つの民族グループが存在していることになります。

 

また最近では、ベトナム人の移入が多くなってきていて、そこで混じり合った新しい子供達、第5のグループを形成しつつあるとされています。

またこれら特有の問題として、民族構成が選挙に与える問題などもあるようです。

なぜならばその民族構成に差があり、

参照:wikipedia

これを見るとホーロー人が圧倒的に多いですよね。

現在の「台湾語」と呼ばれているのはホーロー人の言葉、つまり閩南(ビンナン)語がもとになっています。

また選挙や国会、テレビなどでの使われる言葉もこの閩南語となっています。

そして選挙の時に自分の出身民族からの標が得やすいなどの傾向があるようです。

MEMO

台湾に漢民族が移り住んでから数百年が経ち、原住民族との混血や、ホーロー人と客家人同士の混血など、「自分は何人だ」というアイデンティティーはなくなり、生粋の「台湾人」も多くなっています。

現在の若者ほどこの傾向はさらに強いようです。

つまり、上の民族構成でも自分はどこの部類に属すのか正確に言い表すことはできなくなってきているのです。

また忘れてはならないのが、日本の血や価値観も入り混じっているということ。

これらが台湾を多種多様な多民族国家として成り立たせています。

親日は本省人?

戦前より台湾に住んでいた本省人

いわゆる親日と言われているのはこの彼らの存在が大きいようです。

逆に、戦後にこの地にやってきた外省人は、中国人的な考え方をするそうで、現在の台湾においても民族意識に差があるようです。

本省人は日本人に統治された経験と、その後にやってきた中国人による統治の両方の経験をし、現在でも台湾国内ではこう揶揄します。

『犬が去って、豚がやってきた』と。

 

日本人は犬のようにうるさかった。しかし番犬のように律儀でしっかりとしていた。

後にやってきた中国人は、貪るだけで何もしない…という意味。

参考:Wikipedia「犬去りて、豚来たる」

まとめ

いかがでしたでしょうか?

日本に近くて親日の国「台湾」。

しかしその歴史は、僕らが思っている以上に複雑です。

小さな国ですが、入り組んだ歴史と民族は現在の多様な価値観を生み出し、寛容さとフレンドリーさを生み出しているのかもしれません。

この国は多民族国家です。

僕ら日本人が日本の感覚でこの国を判断することはできません。

台湾はこれから時間をかけて、台湾人という一つの民族になっていくのかなとも思いました。

 

そしてもう一つ。

その多様性と寛容性が生み出すこの国は、柔軟な政策と国民性もあり、きっと次の時代の世界を率いていくリーダー国となりえると思います。

日本としても台湾とはいつまでも良きパートナーでありたいですね^^

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