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船で旅する民ボートピープルとは!?自給自足!リアルワンピースの世界へ!

潜入!ボートピープル

こんにちはみなさん!

みなさんは漫画のような世界に憧れたことはありませんか?

例えばワンピースとか。船で世界中を旅して回るアレです。(←ワンピース知らなかったらゴメンなさい🙏)

旅人は基本的に陸にいるものなので、ボクも陸の旅についてはそれなりに経験があるんですが、それ以外はさっぱりです。

しかしつい先日、出逢ってしまいました…!

かねがね噂にも聞いていたことがあった、その名も「ボートピープル」に!!

ボートピープルとは?

「ボートピープル」と検索すると、一般的には難民を指すものとして出てくる。自国で戦争や圧政などにより逃げ出す人々。

また、「ボート」と「旅人」と検索すると「ピースボート」が出てきた…(^^;)

ほとんど馴染みがなく、あまり知られていない存在だからなのか、今回ボクの意図する「ボートピープル」は情報があまりないようでした。

 

ここで言うボートピープルとは、

ボート(船)で旅する旅人のことを指します。

 

ボクも長く旅をしてきて、そんな話を聞いたことはあった。

太平洋、ミクロネシアの方に、旅人の行き着いた先で、どこにも所属することなく、自由気ままにボートで暮らす人々がいると…。

 

しかし、ほとんど情報がなくて、なかば伝説のような存在かと思っていました!!!

衝撃!ボートピープルとの出逢い

彼との出会いは、ボクが台湾南部の海沿いのリゾート地、墾丁(ケンティング)に行った時でした。

夜市で賑わう中心の通り。

雨上がりのこの日でも、それなりに多くの観光客で賑わっていました。

ボクは宿で出会った仲間たち数人と、夜市を散策していました。

すると屋台のない一画、笑顔でギター一本片手に歌う一人の男性がいました。

身長高く、白人、髪の毛は絡まりドレッドヘアー、シャツはクタクタで、ジーパンを履き、足元はサンダル。

いかにも旅人風ですね。

「きっとヨーロッパからきたヒッピー風の旅人なのかな」って最初思いました。

 

しかし、陽気に笑顔で歌う彼に何か良いエネルギーを感じ、「バスカー同士リスペクト」と思い、ボクは自分の財布から小銭を取り出すと彼のギターケースに投げ入れてあげました。

(バスカーとは路上パフォーマンスする人のこと)

 

すると、彼は陽気に「ヘイブラザー、サンキュー!君はどこの出身だい?」って英語で言ってきました。

ボクは「日本からだよ!」って答え、「あなたは?」と聞き返すと、

「イタリアからだよ!」と彼は答えました。

 

おぉ!イタリア人だったのか!

そこからはずっとイタリア語での会話に。

彼は一気に親近感を持って話してきてくれました。

 

ヨギー

ボクはイタリアに5年間住んでいました→『イタリア滞在記』

 

すると、彼はなんとボートで旅しているとのこと!!

なんでも、10年前にイタリアの家を出た後はずっとアジアを旅していて、ニュージーランドまで辿り着いた。

そこで船を買うと、そこからミクロネシアや太平洋の島々を巡り、現在は台湾へと辿り着いたとのこと!

 

彼が見せてくれた写真がコレ↓

 

めっちゃリアル!!

すごい!!

これが噂に聞いていたボートピープルか!!!

「明日船を見せてあげるよ」

そう気さくに彼は誘ってくれ、次の日の再会を約束してその日は別れたのでした。

潜入、船の内部へ!

次の日、約束通り、彼は自身のボートへと招待してくれました。

港へといくと、見えてきた!

黄色いのが彼の船!

ところで最初にボクが思ったのは、「むしろ港に停泊しているんだ!?」という事。

(後から考えればそりゃあそうか…^^;)

自由気ままなボートピープルと言ってもやっぱり現行の世界の法律の元ではいろいろと規制があるようで、

ボートの停泊は港で月に8000台湾元かかるそうです。(日本円で3万円くらい)

意外と高い…!!

そしてちゃんとパスポートも持っています。

黄色い外観は、自分で塗ったそう!

船上は、ハンドルと四人がけのベンチがある。

お世辞にも広くはないが、下へと続く階段を降りると…

中は普通に立って歩け、それなりに広い!

備え付けられたソファーが並び、開くとベットになるそう。

奥にはちゃんとトイレとシャワールームも

長い航海、もちろんキッチンだって!

飲料水も出ます。

奥には彼の寝室があり、広かった!ベットはキングサイズくらいある。

そして船底の板を取り外し、エンジンルームも見せてくれた。

普通車の倍くらいのサイズのエンジンがついている。

この船はニュージーランドで、中古で30,000ユーロで買ったとのこと。(日本円ではおよそ360万円ほど。1ユーロ120円計算)

大きくてしっかりとした船だ!

大人2人と子供2人でちょうど良いサイズだ。

ただ、やっぱり航海術は必要だし、少し古いので船の機械トラブルもあるようだ。

(最近の彼の仕事は、エンジンが少し不調らしく、自分でエンジンルームを診て修理しているそう)

自由気ままに見えるが、それを支える知識と技術は絶対に必要だなと思った。

当たり前ですね^^;

アクティブサバイバー

彼はずっとミクロネシアに興味があって、ここら辺の海域で5年間ほど滞在しているそう。

そんな彼はめっちゃワイルドで、その後近くのビーチを散歩しました。

小さい頃からアクティブだったと言うだけあって、岸壁をひょいひょういっと登っていく…。

 

喉が乾いたら、落ちていた椰子の実を、慣れた手捌きで切り開いていく。

ナタももちろん常備しています。

中からは天然100%の椰子のジュースと実が🌴

 

ここ台湾には、去年の暮れに辿り着いて3ヶ月ほど経つらしい。

ビザはツーリストビザで。入国管理局でちゃんとビザの延長をしています^^

現金は、路上でパフォーマンスをして稼いでいるよう。

小さい頃からギターをやっていて、またいろいろな楽器が好きらしい。

 

海上で自由気ままに生きる彼は、まさに現代版の海賊のよう!(人に危害は加えないが)

一緒にセッションして遊んだ

旅する理由

旅人はどこから来て、どこへと向かうんだろう?

そんな事をイチイチ聞くのは野暮ったいかもしれないが、でもやっぱり気になりますよね^^

 

彼の場合は、「純粋に自分のやりたいことと向き合った結果だった」と語る。

 

彼はイタリア人なので、僕ら日本人とは育った環境や価値観も違うけれど、でもやはり社会に対して、その歯車に合わせられてしまうのが嫌だったそう。

 

それで旅を始め、行き着いた先が自分の興味のあった船での旅だったそうだ。

 

この後は日本にも行ってみたいと語る彼。

 

行き着く先で、自由に動き、自由に稼ぎ、自由に生きる。その後は自分の居場所に戻ってベットでちゃんと寝る。

社会の側には立ちつつも、過度な競争や欲望、嫉妬、抑圧の中には身をおかないで、ストレスなく生きる。

彼は、まさにサバイバーであり、これからの世の中で本質的に生き残っていける人なのだろうと思ったのだった。

まとめ

自由の裏にはもちろん多くの苦労も存在するが、自由に生きるとは、今、ここに生きていると言う感覚や、日々の喜び、自信、感謝が強く感じられると思う。

またこういった人がいるという事を知る事で、今社会で辛い思いをしている方など新しい生き方を考えるアイデアの一つとなれば、と思います。

彼自身もこう語る。

「人間らしく生きたかった」と。

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