今回バルーンのイベントで来ている街、義鳥。
ここは杭州から車で2時間ほど行った場所で、上海からも列車が出ていてアクセスがいい場所のようです。
ここで知り合ったマレーシア人のバルーン仲間が、『義鳥には大きなおもちゃ問屋があって自分の店に置くパーティーグッズを見たいから行ってくる』との事で、面白そうだったので僕も便乗して一緒に見に行かせてもらいました。
タクシーを20分ほど乗ると、大きな高層ビル郡が見えてきました。何やら胸の高鳴りを覚えます^^
中国は道も広く、基本四車線くらいあります。
けれど、人口が多いし、みんな車の運転も雑なので、常に道路は大混雑していますが…。
バイクは基本的に信号を守らないし、歩行者も色々な所にいます。
僕はここで運転できるだろうか…。タクシーの席に座りながらも道路を見てると常にハラハラ…^^;
全てを信じ、神様に自分の運命を委ねるしかありません。
目次
ここから世界へと羽ばたいていく
さて、早速ついた場所は、やはり大きかった!
その正面には義鳥国際商貿城と書いてあり、つまり問屋の事だろう。
中に入ると、綺麗に区画分けされた中に多くの問屋が入っている。
一店舗ごとの面積は狭く、商品も種類が多くが並んでいるわけではない。
例えば、サッカーボールを扱っている所は、サッカーボールのみを展示しているだけだ。
ただ、そのサッカーボールでたくさん種類を取り揃えている。
同じく、造花があったり、ラジコンがあったり、レゴみたいなものがあったり。
それらのお店は小さい。6畳ほどといったところか。工場から直接来ているのだろう。
そしてここの家賃は高いとの事だった。
さて、この巨大な問屋は迷路みたいでぐるぐる彷徨って歩いていると、たまに面白そうな商品と出くわす。
ついついそれらが欲しくなるが、しかしそう簡単にはいかない。
それは商品一つに付き、最低でも5~600個以上はオーダーしないといけないらしい…。
しかし一度注文すると、国を越えて、コンテナで世界のどこにでも運んでもらえるらしい。
それこそがここから世界に羽ばたいて行くと言われている由縁だ。
いやはや、すごいスケールである。
そんな中バルーンのコーナーを見つけた!その一画には、様々なお店がバルーンを扱っていた。
しかし彼らが扱っている商品、これは完全なパクリ商品である…。
普通の人が見ても分からないが、その業界の人が見ればすぐに分かるものである。
マレーシアの友人は、特に詳しくその細かい違いを指摘していった。
なんとも…^^;
特に季節ものやイベントに重宝するホイルバルーンは、世界一のバルーンシェアを誇る有名なカナダのQualatex社のものをそのまんまコピーしていた。
ここまで堂々としていると逆にあっぱれ!とでも言いたくなるが(笑)
世界中から商品の買い付けへ
僕らが滞在していたのは2時間程だったが、この広い問屋ビルの中では様々な外国人とすれ違った。欧米人がいれば、アラブ人という感じの人たちも。また民族衣装を身に纏ったアフリカ人や、そしてスペイン語を話していたのは南米の人たちだろうか。
日本人ももちろんいるだろう。僕の友人で義鳥から雑貨を仕入れている会社に勤めているという友人もいたくらいだから。
さらに2階へと登ると、貴金属のコーナーがあってそこもすごく賑わっていた。
まとめ・安さとはなんだろう
- 中国の製品はすぐに壊れる
- 信頼できない
- コピー品だらけ
僕の中国製品に対するイメージはこんなものだった。
しかしこれはおそらく多くの人が同じイメージを持っているんじゃないだろうか…?
安かろう悪かろう。
しかしとは言っても、安さは正義である、というのも一理ある。
やはり、僕らは安い方へと流されてしまうし、それが例えコピー品だろうと、世間体を気にしなかったり、また一回だけ緊急用に必要だ、なんて時にはコピー品でもいいやと思って使ってしまうのではないだろうか?
また僕が今まで旅して来た貧しい国々では、これら中国の安い製品があるお陰で彼らの生活が成り立っているのも事実だった。
しかし思う、これからの時代、大量生産・大量消費はもう終わりにしたい。
限りある地球の資源、そしてゴミを増やさない為に。
また、安い製品には事故も付き物だと思う。
質の良いものを、長く、大切に、愛着を持って使っていきたい。
なかなか理想と現実は難しいが、それでも一人一人が意識を変える所から何かは変わって行くと思う。
中国製品に、良いも悪いもない。資本主義はそれを必要とする人々の声がお金になるだけだ。
変えて行こう。良い物を。長く、大切に。