みなさん、新元号おめでとうございます〜🎉✨
待ちに待った『令和』の時代が明けましたね!
今までにない感覚で、自分も含め若い人達にとっては不思議な感じですね。
僕はギリギリ昭和生まれなんですが、『平成』になった時のことなんて当時4歳なので全く覚えていません。
ただ、今、TVやニュースを見ると日本中で新元号で盛り上がっているのが観てとれますが、昭和から平成に時代が変わった時は、こんなに盛り上がれなかったそうです。
元号は基本的に天皇の崩御、つまり死をもって行われるので、当時は自粛モードでいっぱいだったそうです。
とすると、今回の改元は、何も自粛することがないし、まさにお祝い真っ盛りですね!^^
目次
5月1日とは世界でも重要な日!
そんな改元が、5月1日に行われましたが、今日は他にも街をいっせいに活性化させる、(いや大混雑!?)させる要因がありました。
それが5月1日はメーデーの日であるという事。
実はこの日は世界の多くの国で制定されている国民の祝日なんです。
それは何の日かというと、労働者の日です。
英語で書くとMay day。つまり5月の日。元々は夏の訪れを祝う日だったようです。
それが、18世紀の産業革命後に頻繁に起きるようになった労働者と経営者の闘争。
その為にこの日だけは休戦しようというものからメーデーは始まったそうです。
当時は今ほど自由に職業選択できなく、身分が固定されていたという時代背景もあり、その為に労働者は待遇の改善を求めて頻繁にデモを行ったそうです。
これが大きく動いたのが1886年5月1日のアメリカのシカゴで、労働者が権利を訴えて強く主張し大規模ストライキが発生した事でした。
当時は12〜14時間労働というのも当たり前で、その改革のスローガンは「8時間労働」を要求する事でした。
『第1の8時間は労働のために。第2の8時間は休息のために、そして最後の8時間は自分たちの好きなことのために』というものでした。
今でこそ当たり前のようにそう僕らは働いていますが、その当時はそれは常識ではありませんでした。
しかしその後もなかなか改善しない労働環境に、ついには1890年に世界の労働組合に波及。
そして国際的にメーデーというものが実施されるようになっていきました。
日本でのメーデーはどんな感じか?
世界的には労働者の日で祝日ですが、日本ではゴールデンウィークのなか日であり、実は休みではありませんね。
会社によっては出社を強いられるところもありますね。
そして今の日本ではメーデーは大きく行われず、若い人たちの世代ではあまりピンと来ないですね。
しかし実は、歴史の中では日本でもメーデーのデモや運動をしていたようですが、しかし政治色が強すぎるということで、その後行われなくなったという過去がありました。
今の団塊やそれよりも上の世代にとってメーデーは「社会主義運動の一環」であったり、またその少し下の世代にとっては「デモに参加させられる日」といったイメージがあったようです。
社会主義的思想に染まった日本のメーデー
メーデーの発祥は資本主義の国アメリカですが、日本では少し事情が異なりました。
1920年、東京上野公園で第一回メーデーの集いが日本でも行われました。しかしこれを主催したのは、社会主義結社でした。
その前にロシアで起きた二月革命。そこで訴えられたのが「資本主義を排除し、労働者主体の政治を」というもの。
その「労働者主体」という考えが「メーデー」に重なり、日本では社会主義結社が労働組合に声をかけて大きなデモやストライキが行われるようになりました。
アメリカでは、労働者が一丸となってデモやストライキを行ったのが日本との大きな違いです。
その後1936年に日本では、社会主義色があまりに強かった為にメーデー開催が禁止されてしまいました。
戦後から現代
しかし戦後、1946年にメーデーは復活しました。
当時のスローガンは戦後の食糧難もあって、『働けるだけ喰わせろ!』というものでした。
参加者は全国で100万人。
皇居前広場だけでも50万人が集まったとされます。
その後、政治的な主張がメーデーで訴えられたり、また警官隊との衝突や流血事件も起きるようになりました。
当初の労働環境改善のための集まりから一転、日本のメーデーはその意味合いから大きくずれていきました。
しかしプラスの意義も大きいと言われていて、人権や労働基本法の確立、民主主義の発展、平和への希求などもここで大きく主張され実現されていったと言われています。
その後1989年を最後に、全国統一のメーデーは開催されていません。
現在では全国の労働組合の再編や、若者の労働組合への参加率の低下、そもそも組合のない会社も少なくないようです。
しかし今でも日本労働組合総連合会(連合)、全国労働組合総連合(全労連)、また、全国労働組合連絡協議会(全労協)がそれぞれにメーデーを開催しています。
しかし、特別なニュースになることもなくなり、それぞれの開催でも参加者は数万人にとどまっているようです。
現在では参加者同士での垣根を超えた交流や、会場では組織や団体の出店ブースなどもあり、「労働者に団結と主張の場」から「働く全ての仲間の祭典」といった感じになり、時代の変化に合わせて変わっていっているようです。
まとめ
そもそもこの記事を書いている自分自身、海外でメーデーというものを見てきたからこそ興味を持って見ていますが、しかし実際には自分の育った環境でメーデーは見た事がなかったので、経験としてピンと来るものはありませんでした。
恐らく、現在の30代以下の若者にとっては「そもそも組合ってなに?」と言う人も多く、メーデーという言葉自体を知らない人も多いかと思います。
それだけ社会環境が成熟してきているという証で良い事なのかもしれませんが、しかし、今の労働環境や条件が当たり前にあった訳でなく、先人たちの主張と闘いによって勝ち得た権利なんだというのを知っておくのは大切な事かもしれません。
イギリスで起った産業革命以降、一般の労働者は搾取され続け辛い時代を送ってきたという過去から僕らは進んできたんですね。
これからの時代は、労働者と経営者の垣根はどんどん低くなっていくとも言われています。
起業するというのが簡単な時代になり、労働者が経営者になる事。
またインターネットやスマホが働き方を変えたと言われて久しいですね。
このブログもネット上に乗せるだけで、世界中の人の所へ一瞬で届けられますし。
そしてこれからはAIの時代!?
僕らは常に進歩しています。仕事の体系はどう一変するのでしょうか。
しかし、どんな社会になったにせよ、働くのが’’苦’’でなくなる事を願ってやみません。
新たな時代、’’令和’’を迎えて、僕たちもまた変わっていきましょう!