バスキングという言葉をご存知でしょうか?
辞書などを見ると、ストリートパフォーマンスや大道芸などと出てきます。
バスカーと呼べばそれを行う人となり、要は大道芸人です!
と言ってもそんなに大袈裟なことではなく、もっと気軽なものです。
もしこれをお読みのみなさんが、これからバスキングをしようと思っているならばお楽しみ様♪
路上は出逢いの宝庫ですよ✨
早速ハンドパンを持って路上へと出かけてみましょう!
目次
バスキングに必要なもの
さて実際に路上へと出てみましょう!
と、勢いよく言ってはみましたが、初めての方にとってはなかなかハードルが高いと思います。
ここではその心構えと、注意点、またあると良いものをまとめてみました。
順に見てみましょう!
あると便利な道具
- 投げ銭を入れる箱や器
- サインボード
- 椅子 or スタンド
・投げ銭を入れる箱
投げ銭を入れる容器は小さ過ぎなく、けれどもちろん大き過ぎてもよくないと思います。
ハンドパンケースをそのまま投げ銭入れにしてしまってもいいですが、それが嫌ならば何か別に容器を用意しましょう。
・サインボード
サインボードには、自分の名前やプロフィール、経歴、SNS、またハンドパンの説明などを書いておくといいです。
しかし絶対ではなく、なくてもいいですが、観る人はみなさんに興味が湧くので、自分自身の自己紹介をするのは大切かなと思います。
名刺やチラシなどがあれば、サインボードと一緒に並べて置いておくのも良いでしょう。
・椅子 or スタンド
椅子は折りたたみ式のキャンプ用のだと便利です。
または、ハンドパンスタンドを使って立ちスタイルで演奏するのもありですね。
スタンドはスネアドラムの台で応用できますよ。
バスキングなどの路上演奏と言えど、みすぼらしかったりマイナスのイメージを観客に与えてしまうのはよくないと思います。
身の回りにデコレーションを施すのはプラスに作用する。
また周囲と差別化を図るためにも、投げ銭容器やサインボード、椅子など、こだわって自分がワクワクするよう飾るのも良いですね^^
バスキングにスピーカーは使うか?
スピーカーの使用は、楽器の特性によって変わってくると思います。
ただ、ハンドパンに関してはというと、生音でもかなり遠くまで響いています。
よほどのうるさい場所や広々とした場所でない限りは使用しなくて大丈夫だと思います。
またもし商店街がアーケードだったり、後ろが壁になっている場合は、ハンドパンの音は思っている以上に大きく響き渡っています。
スピーカーは使う必要はないと思います。
後述しますが、警察に怒られるリスクも減りますので^^
投げ銭の心構え
人によってはお金なんか受け取れないと言う人がいます。
お金への捉え方は人様々ですが、投げ銭は悪ではないし、然るべきものでもあると僕は思います。
なぜかと言うと、みなさんが路上で良い演奏をすれば、人はそのお礼に何かをしたくなると思います。
そこで便利なのがお金であるというだけです。
そこで要らないと断るのは、相手の気持ちを拒否するのと同じことになるではないかなと思うのです。
(お金以外に、食べ物や飲み物、何か面白いものをもらうこともある^^)
しかし逆に、お金が入ることに固執してしまっている人もたまにいます。
お金が入るのは嬉しいですが、そこばかりに気が向きすぎるとその内演奏自体が楽しめなくなって来てしまいます。
あくまでも自分が素晴らしい演奏をした上での対価であり、お金はおまけでしかないと考えた方がいいと思います。
投げ銭は自分のレベルを知れる一種のバロメーターとも言えます。
たくさんお金が入る人は、やはりその演奏は上手であると言えると思います。。
しかし決して忘れないでいて欲しいのは、お金とは「ありがとう」の数だという事です。
演奏の技術が下手でも、稼ぐ事は可能です。これが路上でのパフォーマンスの面白いところでもあります。
良い演奏とはいったい何でしょうか?
バスキング場所探しの注意点
さて、ここでは具体的にどこでやるかを見て行きましょう!
バスキング場所を探して、いくつかの押さえておきたいポイントがあります。
公共の場所でやる
まず大前提となるのが公共の場所でやる、という事です。
どういう事かというと、土地には私有地と公共地があります。
私有地でやると、すぐに警備員が来たり、警察に通報されたりします!
では、その私有地と公共地の見分け方ですが、駅でやる場合を参考にまずはこの下の写真を見てください。
この場合は分かりやすいです。真ん中のブロックを境に左と右で別れています。
道路の模様が明らかに違いますね?
ここは駅の外ですがこのブロックの線を境に管轄が別れます。
公共地や道路であれば警察の管轄です。
私有地であればその持ち主のものです。
そして基本的に駅や、企業の私有地でバスキングなどをすると、すぐに警備員が来て止められます。
今の時代は多くの監視カメラなどで見られているので、すぐに飛んできます。
また、警備員は融通が効きません。彼らは雇われの立場なので、現場に合わした臨機応変な事はできないのです。
余計な問題を起こさないように、良くも悪くもマニュアル通りの人が多いです。
それだけは覚えておいてください。
バスカーVS警察
バスキングや路上で何かをしていれば、遅かれ早かれ警察とお会いする事になります。
やめろと言われ、追い出されるのかなと思いきや、一概にそうでもないのです。
警察はもちろん人によりますが、臨機応変に対応してきてくれます。
やってはいけない場所だけれど特に周囲の迷惑となっていなければ見逃してくれたり、やめさせようとする場合もこちらの演奏の切りの良いところまで待っていてくれたり…。
しかしもし、実際に警察が来てしまったら、謙虚にリスペクトを持って接しましょう。
言れたら素直にやめるべきです。
そしてこれが一番大切なのですが、警察が去った後、もしまた出来そうでも同じ日に同じ場所ではもうやらない。
人として最低限のマナーやモラル、リスペクトを持ちましょう。
でないと、周囲でやっている他のバスカーにも迷惑がかかる事になります。(仲間に目をつけれらるのが一番厄介!)
警察は、悪質でなければ注意だけで済みます。
しかし悪質だったりこっちがおちょくっているようであれば、警察署に連行されるし書類を書かされる事となります。
最悪逮捕もありえます。
ルールは自治体によって変わる
これらバスキングをして良いかどうかは、それぞれの自治体によって変わります。
なので一番良いのは、そこの管轄する警察署に尋ねてみることです。
また、その時の市長や政策によって変わるので、今が無理でもいつか出来るようになるかも知れないし、逆に今できていても、政策が変わってできなくなるかも知れません。
いずれにせよ、バスカーは社会上弱い立場であることに変わりありません。
警察の取締り2つの要点
警察がバスキングを取締る時、2つのポイントがあります。
それがまず、スピーカーなどを使っていない事です。
実はバスキングはOKでも、条例でスピーカーの使用を禁止している自治体は多いんです。
生音であれば比較的問題なくやらさせてもらえることが多いです。
そしてもう一つが、クレームの連絡が入っていない事。
警察は、基本的にバスカーを大目に見てくれることが多いですが、しかし市民を守るのが警察の務め、
クレームが入ると、彼らは動かざるを得なくなります。
クレーマーはどこにでもいるものなんですが、余計なクレーマーを生まないためにも近くのお店方や近所周辺にはやる前に軽くでも挨拶しておくといいです。
日本特有の問題
日本ならではの問題として、暴力団の存在もあげられます。
しかし、彼らは路上で演奏しているだけでは特に絡んできたりはしません。
彼らが一番怒るのは、路上で物を売ったり商売をしている時です。
ただ、ミュージシャンのCD販売や、アーティストによる手芸品レベルの小さな物であれば問題ないです。
しかしこれだけは覚えておいてください。都会であれ田舎であれ、東京でも地方都市でも、そこを管轄している彼らがいる事を。
そして警察も彼らとの関係性のもとに動いている事を。
一端の市民であり、路上で演奏するだけでは特に関わる事はないと思いますが、もし彼らが来て何か言われたら、素直に謝り引き下がりましょう。
バスキングやる場所のアイデア
さて、上記のことを踏まえた上で、実際のやる場所ですが、
- 人が多い
- 道幅が広い
- 音が響く
- 直射日光や風が直で当たらない
など
これらの条件に当てはまって一番ポピュラーなのは、
・駅
・商店街
・繁華街
・公園
・観光地
でしょうか。
ありきたりなのですが、結局一般的にいい場所とはこういった場所になってきます。
その為に、こういった場所は他のバスカー達を多く見かける事になります。
しかしこれは、それぞれの街や構造によって大きく変わってくるので、みなさん自身で自分の住んでいる街や近くで出来そうな所はないかと日頃から意識して見ておくと良いと思います。
そして理想は、自分だけのバスキングスポットを見つける事です!
補足として、上記した場所は、最低限パフォーマンスを成り立たせるためのものです。
つまり人が多く行き交う場所ということ。
しかしもしみなさんが、稼ぐことや、意図として人を集める事を目的としていなければ、もっと静かな場所でもいいですし、ぶっちゃけて言うと、稼ぐ事に関していえば人が少なくても可能です。
例えば:
100人が百円づつ払うのと、
10人が千円づつ払ってくれるのとでは同じ結果になります。
ただパフォーマーとしては、後者の方が優れていると言えるかも知れませんね。
バスキングをやってはいけない場所を知る
路上は、やってもよければ、当然やってはいけない場所もあります。
それは上記した、暴力団のモロに影響下の強いところだったりとか、商店街が嫌がるところとか、また単純に歩行者の円滑な通行の妨げになる所などです。
商店街が嫌がる時、その時はだいたい過去に問題を起こした人たちがいて、一律して禁止になっていたりします。
また、誰にも迷惑をかけずに出来そうな場所を見つけた場合でも、そこは条例で禁止されていてすぐに警察が来たりもする…。
そう、場所選びはすごく苦労するんです….^^;
この場合、例えば、街が発行しているバスキングのライセンスを取るのは一つのいいアイデアです。
などでは、割と簡単にライセンスをもらえます。
今は街の活性化のために、多くの地方自治体でもこのバスキングライセンスを発行しているところがあるので、自分の家のエリアを是非調べてみてください。
地方の商店街などでは、バスカーたちを歓迎する声もあります!
過疎化が進んでいたりすると街に活気がないので、盛り上げてほしいのです。
また治安的な面からも人の往来が増えるので、路上でのパフォーマンスに賛成の人は多かったりします。
路上の先人に挨拶する
路上は誰のものでもない。
しかし自分がいつもやっていた場所で、ある日知らない誰かがやっていたら、ちょっとムッとすると思います….。
人間とはそういうものではないでしょうか??
ここで大切なのはコミュニケーション。
例えば、やる前に、「近くでやっても良いですか?」とか、「あなたは何時までやりますか?」、「その後にやっても良いですか?」
なんて聞いておけば、たいていの人は快く受け応えてくれます。
また、自分が先にやってて後からそこの常連さんっぽい人が来たら、「こんにちは!」と挨拶したり、「いつもここでやっている方ですか?すみません、知らずにやっていました。」とか、「一緒に時間交代でやらせてもらう事はできますか?」などと言って聞いて見るのがいいです。
人間、下から丁寧に来られたら、悪くはしないはずです。
しかし、中には、当然タチの悪い人も存在しますね。路上なので荒れくれ者みたいな人もいれば、とっつきにくい人もいます。
酒を飲んでいるような人や、またお金を稼ぐために必死な人。
実際、生活のために路上に立つ者たちは、毎日かなり必死です。
そして芸事の世界になってくると、異様な縦社会で接してこられたりします。
どうにも面倒くさそうだったら、その場所はやめて新しい場所を探しましょう!
嫌なところからは離れてください。それが自由気ままにバスキングを行う者たちの醍醐味でもあるはずですから!
もし、近くにジャンルを問わずに他のバスカーがいれば、簡単にでも挨拶をすると良いと思います!
通りすがりながら「こんにちは!」と一言だけでもいいし、しないよりかは絶対にいいです。
同じ仲間だし、お互い気持ちよくその後過ごすことができると思います。
また何かあった時に助けてもくれたりするものですよ。
(特にトイレに急遽行きたくなったとかあったら!笑)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
これをお読みのみなさんが、上手くバスキングできることを祈っています。
最初は緊張するかも知れませんが、その開放感や、自由度に心酔いしれると期待しています✨
そしてバスキング然り、路上での表現で一番の面白さは、僕は出逢いだと思っています。
「路上には全てがある」
僕はそう思っているし、それを見てきています。
いつか街角からみなさんの素敵な音色が聞こえてくることを願って♫