日本でも最近、サービスの良い図書館ができてきたり、斬新な建築の図書館が造られたりして市民の集う場所として賑わいを見せてきています。
しかしまだまだ数は少なく、そんな図書館はマイナーな存在ではないでしょうか。
そういった社会インフラや国の福利サービスがよく進んでいるのに北ヨーロッパの国々は有名だと思います。
ここオランダもそういった社会サービスが充実した国の一つです。
今回はご縁あって訪れた図書館の、その様子をレポートしてみたいと思います。
目次
もと駅舎をリノベーションした図書館
アムステルダムから電車で1時間半ほど、オランダ南部の街「Tilburg」(ティルブルフ)。
駅の北口を出てすぐ、目の前にそびえ立つのが今回の目的地の「中央ブラバント公立図書館」だ!
もともと電車の車両基地だった建物なだけに巨大な造りをしていて、その中をまるまる図書館へとリノベーションしていた。
内部は広々としており、解放感がたまらない。
もとの建物の造りや構造を上手く合わせてリノべしていて、ときおり無骨な柱や、電車を吊していたのかクレーンなどがそのまま残されている。
秘密基地に来たようでいるだけでワクワクしてしまう^^
このテーブルは電車のタイヤの上に置かれ、さらにレールの上に置かれている。そう!動くのだ!
イベントに合わせて動かすようで、もとの造りを無駄にしない面白いアイデアだ^^
知的好奇心を満たす図書館!
まず第一に図書館といえば本ですね。
ここは3階のフロアに渡って広大な面積に様々な種類の本が置かれています。
ヨーロッパ各国語の本はもちろんのこと、アラビア語や中国語の本も見つけた。
(日本語は残念ながら見つけられなかった…)
子供のコーナー
子供のコーナーも充実していて、子供の遊び心を刺激する。
巨大な絵本!?と思ったら、絵本型のベンチだった!
エンピツ型の本棚が可愛い^^
ゲームコーナー
なんと、こんなものまであるのかと驚いたが、さすが次世代への教育を意識している!
ここでは、ゲームの歴史と称して、ファミコンから現行の新しいプレイステーションやX-Boxまで置いてあり、実際に遊ぶことができる。
ボクは子供の頃に懐かしんだスーパーファミコンの「ストツー」と「スーパーマリオ」で久しぶりに遊んでみた^^
なんとこんなものまで!3Dプリンター!?
これは知的好奇心の延長線上なのだろうか、それとも図書館が社会に果たす役割なのだろうか。
確かに、通常の印刷プリンターは公共の施設にはどこでも設置されているものだ。
ここでは新しいテクノロジーである、3Dプリンターが設置されていて、誰でも試すことができるようだった。
遊び心と、デザイン力!市民が使う図書館の役割とは
広大な館内を歩いていると、たまに面白い空間に出くわしたりする。
例えばこんな部屋。
本に囲まれて幸せ!本好きには堪らない!?^^
こんな部屋で休むこともできる。
ちょっとしたパーティールームみたいだ。
図書館に来てエレガントな気分になるなんて^^
また個人勉強用の個室もしっかりと用意されているし、目を引いたのがミーティングをしたりする会議室の多さだ。
目につくだけでも20個以上の部屋が並ぶ。多くのグループがそれらの部屋を利用していた。
日本みたいに街中に貸し会議室などがないこちらでは、図書館の果たす役割は大きいと思う。
またこちらには少し大きな講演ルームがあった。
館内を歩き回って疲れたら、ベンチもこんな感じ。
これらは本物の本を使ってできていた。
本の小休止、…って w^^;
もちろんカフェだってしっかりとある♫
アクセスの仕方
オランダ鉄道「Tilburg」駅下車1分。
月-金 :10:00~17:00
土日休業
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まとめ
いかがでしたでしょうか未来型図書館!
21世紀型の図書館とは、すでに本を読んだりするだけではなく、新しい知と出合う場所であり人・情報・知識、創造、また社会的な共有空間でした。
こんな図書館がこれから日本でも世界でも増えていき、家の近くや旅先でもぷらっと気軽に行け、本だけではない知的好奇心をくすぐる出合い。そんなのがあると素敵ですね。
これからも進化するであろう図書館の世界に期待しましょう!