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【ハンドパン】価格から購入の仕方まで完全手引き!

ハンドパンの購入の仕方

ここではハンドパンの購入方法について詳しく見ていきます。

現在、世界では300社以上のハンドパンメーカーがあると言われています。

以前よりも確実に入手はしやすくなりましたが、その分、質の悪い製品が多く出回っているのも事実のようです。

せっかく買ったのに後悔しない為にも、購入前からしっかりと下調べをしておきたいですね。

その際に、ハンドパンで一番大切なのは、音のクオリティーです!

まずは欲しいハンドパンのスケール(音階)を決めること

購入前のまず大前提に知っておきたいことは、ハンドパンのどのスケール(音階)が自分は欲しいのかを決めることです。

ピアノやギターなどと違って、ハンドパンはそこにある音以上は出せません。

なのでハンドパンは色々なスケールが作られていて、個人の好みでそれを買う事になります。

 

と言っても、現在ではたくさんのスケールが作られていて、これがまた迷うきっかけともなるんですよね^^;

初心者向けのスケールもあれば、上級者向けのスケールもあります。

もし、みなさんがすでにこのスケールが欲しい!と言うのが決まっていれば良いですが、ないのであれば実際にいろいろなハンドパンに触れてみるのが大切です。

東京であれば左官氏の企画する『ハンドパンで遊ぶ会』などがあります。ここでは実際に多くのハンドパンに触ることができます。

通常ですと2ヶ月に一度ほどの割合で、日曜日に代々木公園で行われています。

サカン@世界の打楽器

また、名古屋でも同じような集いが最近行われるようになりました。近郊の方はこちらのあじゃーに氏の情報をチェック!

あじゃーに@ハンドパンの人

 

しかし地方に住んでいたり、周りにハンドパン をやっている人がいない人は難しいと思います。

その場合、YouTubeなどでいろいろな人の演奏を聞いて、好きな曲があったりすればその人の使っているハンドパンスケールを調べ参考にするのもいいと思います。

ハンドパンの値段はいくら?

さて、ではこれからいざハンドパンを買おうと決めた時、まず知っておきたいのはその値段です。

本当に欲しければ、ここで心折れないことを願います。

すでに少しでも調べられた方は知っていると思いますが、これはあくまでも楽器であって、それなりの値段はします。

と言ってもサックスやヴァイオリンなどよりかは安いですが!

現在だと、ハンドパンは一台およそ20〜30万円ほどと思ってもらっていいでしょう。

以前までは20万円以下も多かったですが、今は技術力が上がり素材の加工方法、新しい技術の導入、昔には出来なかった製法や音、質感、その為に値段が少し上がってきているようです。

しかし、その分に音のクオリティーは上がり、また音数が多いハンドパンも一般的となってきました。

 

*逆に15万円くらいで売られているハンドパンもあります。安くても一定以上のクオリティーがあり悪くないものも確かに存在します。購入の際には音のチェックは入念に行いましょう。遠隔であれば動画で。

 

MEMO

従来のハンドパンは7音構成。

その後進化して9音構成が一般的に広まっていった。

現在では、13音とか15音、またそれ以上に音階が入っているのもある。それをミュータントタイプと呼ぶ。

音を多く配置すればより多くの曲が弾けるが一つ一つの音の質が下がるとも言われている。

なので中には音の質にこだわって音数が少ないハンドパンも存在する。

お店で買う事はまだオススメできない

ハンドパンの知名度が上がるにつれて、大きな楽器屋さんや、ネットショップなどでも目にするようになってきました。

がしかし!そこで買う事はあまりオススメしません…!

中には信用できるところもありますが、基本的にお店で買うことは、まだオススメできません。

現在、世界に300社以上のハンドパンメーカーがあると書きました。

その中にはもちろん一流の製品や、一定以上のクオリティーを有するメーカーはたくさんあります。

しかしその逆に質の悪い製品を生産するところもたくさんあるのです…。

 

2000年頃に生まれ、瞬く間に人気となったこの楽器には、いまだ需要と供給のバランスが取れていません。

つまり、良いメーカーのものは、お店に卸される前に売れてしまうのです。

その為に、お店に並ぶハンドパンは、やはりどうしても2流3流メーカーの物が多くなってしまう…。

そうでなく、独自のルートで1流の物を取り寄せているお店もあるかもしれませんが。

その場合もし、みなさんの周りでハンドパンに詳しい人がいて、お店で売っているそれを見定めて判断してくれるならば良いですが、全く知識のない状態で、とりあえず買えるからと目の前にある物を早々に買うのは危険であると思います。

 

また、2流3流メーカーの物と言っても決して安くないのです。結局は20万円ほどはしますから。

人気があるが故に質の悪い物でもそこまで値段が落ちない。

なのでどうせ買うならば良い物を買おう!

でないと愛着も湧かないし、買ってから後悔する事になるでしょう。

購入する方法

では、ここからは具体的に入手方法を見てみます。

メーカーから直接

これは確実で安く、自分の好きなスケールの音も選べ、希望の物を作ってもらえるでしょう。

しかしその分、ウェイティングリスト(順番待ちリスト)があり、早くても注文してから半年から1年はかかります。

人気のあるメーカーならば、2、3年待ちは必須と言われています。

それだけ待つ事も出来るのならば、これが一番だと思います。

 

ただ難易度は高いかもしれません。

注文方法はそれぞれのメーカーのWebサイトから直接申し込んでください。

もちろん海外メーカーであれば英語でのやりとり、支払いはPaypalなどが一般的。

そして税関手続きなども考慮する必要があります。

 

友人・知人・コミュニティー内

すでにハンドパンを持っている人から買うという方法。

ハンドパンをやっている人は、時折、様々な理由でそれを手放します。そういう時にタイミングが合えば購入できますね。

しかし、周りにそう言う人がいればいいですが、いなければ積極的にハンドパンのコミュニティーなどに参加して横の繋がりを増やすといいでしょう。

そういった繋がりは、今後ハンドパンをゲットした後にももちろん活きてくるし、是非大切にしたいですね!

コミュニティーへの参加は、イベントなどに積極的に参加をするといいと思います。

 

日本のハンドパンシーンを牽引すべく新しく生まれた団体、”Tokyo HandPan Lab.”

月一のイベントや、年に一度のハンドパンフェスティバルを開催している。

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ヤフオク、メルカリなど

ヤフオク、メルカリなどのオークションでも出品されていることがあります。

これは危険ではありますが、当たりの時もあります。

例えば、メーカー名が出ていて、それが有名なメーカーだったり知っているメーカーの場合は安心できます。

しかし、こういった現物を見られない場合は、必ず音を奏でた演奏動画を撮ってもらい見せてもらってください。

傷やチューニングが狂っている可能性もあります。

また配送方法などにも注意が必要です。

ハードケースがあれば一緒に買い取って送ってもらうことで安心です。

しかしこれは、販売側の良心によります。

繊細な楽器であるハンドパンは特に取り扱いに注意が必要です。動画を見て音は良かったのに配送時の梱包が雑で、届いた時にはチューニングがズレていた、なんて事も時にはあるからです。

 

代理店から買う

これが一番現実的であり、安全であり、早くてオススメです。

最初に書いた「メーカーから直接買う」ですが、どうしても面識のない個人が申し込むと不利となります。

そこでこの代理店です!

嬉しいことにハンドパン人気が高まるにつれて、日本でも代理店販売をしてくれるところがあります。

それが今話題の、日本のハンドパンシーンを牽引してくれているTokyo HandPan Lab.です。

こちらでは、海外ハンドパンメーカーの中でもトップクラスの知名度とクオリティーを誇る製品を扱ってくれています。

これらは有名すぎるブランドメーカー達で、通常でも早くて2、3年待ちとなるところを、ここを介して買うとなんと優先的に製造・販売してくれます。

興味のあるものがあれば是非一度問い合わせてみましょう!

参考 Tokyo HandPan Lab.

ハンドパンレンタル!?

ありそうでなかったハンドパンレンタルサービスも始まった!

購入前に、一度借りて演奏してみる。その後本当に高いお金を出して買うのか決めるのに最適かもしれません。

また、少しだけ演奏してみたいや、急遽別のスケールが必要。またはすでに持っているけど別のスケールを試してみたいという人などにも良いかもしれません。

月/3万円、1日単位から可。

取り扱いブランド:Sonobe,

<詳しくはこちらから>

月/2万7000円、月単位のみ。

取り扱いブランド:Ayasa,Manik,MUTA,Rav vast,Sew HandPan,Yishama,他

<詳しくはこちらから>

ハードケース購入のススメ

ハンドパン購入と同時にやっておきたいのが、ハンドパンを入れる専用のハードケースの発注です。

通常、メーカー側でソフトケースなどを準備していて一緒に購入できますが、ソフトケースはあまりお勧めできません。

ハンドパンはとても繊細な楽器です。故に相当なこだわりがない限りはハードケースは必須だと思います。

 

もし、家でしか演奏しないと決めているならばいいですが、外に出て電車を使ったり、街中を歩いたりする予定があるならば、ハードケースに入れて持ち歩くことをオススメします。

何があるかわからないし、簡単にチューニングはズレてしまう。

また家の中での保管も、小さな怪獣がいたりするお宅(笑)、安全を考えるならばハードケースでの保管が断然オススメですね。

 

そこでオススメをするのは、イタリアに本社を構えるハードケーステクノロジー社です。

ハンドパン黎明期の頃からハンドパン専用のケースを丹念にこだわって作り始め、今では多くの実績と信頼がある。

事実、世界中のハンドパン保持者たちの恐らく7、8割はここの会社のものを使っている。(かくいう自分も!)

これは、飛行機にも乗せられる安心感があるからです。

ちょっとやそこらの衝撃ではびくともしない!是非、オススメです。

現在、こちらも日本でも代理店ができ、日本語で安心して買うことができるようになりました!

参考 ハードケーステクノロジー社Japan

 

また、ハンドパンをメーカーから直接買う場合:

ハードケースをハンドパンメーカーに送ってもらい、ハンドパンメーカー側がそのハードケースに製品を入れて日本に輸送してするといったことも可能です。

チューニングの問題

購入後のケアで一番の大きな問題は、おそらくチューニングです。

また楽器でありすごく繊細な為に、いくら大切に扱っていてもチューニングはズレて来てしまいます。

基本的に自分の買ったメーカーに送る事になりますが、それが海外メーカーだと当然簡単ではないです。

しかも何週間も手元から愛おしのハンドパンが離れてしまうのは悲しい事この上ないです。

ハンドパンを購入する際には、そこらへんも確認しておきましょう。

 

また、メーカーによって製法に違いがあるので、自分のメーカー以外のもののチューニングは受け付けていないところも多いです。

ここで注意したいのは、間違っても自分で直そうとしない事

そもそも一枚の鉄の板を何音階もの音色にチューニングしているのは神業と言ってもいいと思います。物凄い技術なのです。

知識も何もない素人には10000%不可能であり、絶対に触るべきではないとだけ言っておきます。

返ってひどくなり、メーカーの方も直せなくなってしまう時があるからです。


日本のハンドパンメーカー

Sonobe

嬉しいことに日本にもハンドパンメーカーがあります!

その名も「Sonobe」、世界的にも評価は高く、その品質は折り紙付きです!

もともとスティールパンを作っていた園部氏。その熟練した技と経験、妥協を許さない職人堅きの気質は常に最高のモノを追い求めます。

また、このSonobeが出来た事により、今の日本のハンドパンムーブメントが始まったと言っても過言ではないでしょう。 

参考 Sonobeハンドパン

大人気の為に、オーダーしても数年は手に入りませんが、時折フラッシュセールをやっています。

代理店はない。Webサイトの情報をこまめにチェックしてください。(Twitterもないですが、Sonobeがフラッシュセールをやると、ハンドパンコミュニティー内で情報が出回ります。)

また中古品で出回っている「Sonobe」があれば、是非前向きに購入を考えてみてもいいでしょう。

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Live MetalArt

こちらは、日本人がイスラエルにてハンドパンを製作している会社です。

その代表の山口氏。もともと金属でオブジェを創るアーティストでした。

彼のハンドパンの音色は温かみがあり高いクオリティーを誇っています。

また想像力溢れる氏の作品は、常に遊び心が溢れています。

カスタマイズオーダーも受け付けてくれます。

年に2回帰国し、その時に購入者のチューニングを請負ってくれています。

参考 Live MetalArt

番外編:メタル楽器

Ravドラムの紹介

これは正確に言うとハンドパンではないが、似たような楽器です。

ハンドパンよりも少し重身があるが、しかし小さくて薄いです。

切れ込みが特徴的なこの楽器はロシアで作られます。

ハンドパンと違うその絶対的な特徴は倍音の長さです。

美しく響き渡り、これはこれでコアなファンが多くいます。

ハンドパンが手作りで高額なのに対し、これは多くを機械工程で作られるので安価です!

値段はおよそ8万円ちょいで購入することができます。

そして、待たずにすぐに買うことができます。

倍音楽器が好きな方には、こちらもオススメです!

ちなみに、最初の項でも紹介した左官氏を介して買うと、7%の割引を受けることができます。

参考 Rav Vast

共鳴楽器

ハンドパン登場以降、世界中で様々な金属の倍音楽器が人気となって作られるようになりました。

ハピドラム、

タングドラム、

ガングドラム、

スリットドラム、…など他にも多数。

それらはメーカーによって様々な名で呼ばれ、一万円程から買うことができます。

しかし、ハンドパンに似たこれらの楽器は、似たような雰囲気ではあるけれど全く違った楽器です。

一つに倍音がとても長く、物によっては演奏には不向きな時があります。

しかしそれらはまるでクリスタルボウルのような美しさで、響き渡る倍音に波動が広がり、純粋にヒーリング&癒し向けに素晴らしい楽器です。

ハンドパンよりも小さくて軽い為、自分の使いたい用途によってハンドパンを買うか、こちらを買うか決めるといいと思います。

楽器屋さんで普通に買うことができますよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

これらの内容が、みなさんのハンドパン購入の手助けとなれば幸いです。

最後に、色々と書いてきましたが、楽器との出逢いは運命である、というのも事実です。

妥協せず、探し求めていれば最高の子と出逢えます。

一番のモノ、長く愛着のもてる子と出逢えるといいですね。

みなさんに素敵なご縁がありますように!🌈🌈🌈

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