新たな扉・新たな風。自分探しの旅は次のステージへ!

希望の光

僕は落ちるところまで落ちた。そして射した一筋の光。

「変わろう!」

自分の可能性を信じ、それが再び自分の全てを突き動かす原動力となった。

『まずは自分のありのままを認め、受け入れてあげる事だよ。』

友達に言われたその言葉を真に理解した時に、重く沈んでいた心は軽くなり、目の前に広がる無限の可能性を見出した。

そして、今までの葛藤は消え去った。後は進むだけだった。

では具体的にどうしよう?

僕の今までは、暗く、頑固で、突っぱっていた。

ならば単純に、今までとは正反対の事をまずはしようと思った。

雄生との再会

年がちょうど明けた。2008年のことだった。

心機一転し、光明が射していた。

望と大晦日まで一緒に過ごすと、その後、彼女はお隣のガーナへ一足先に向かった。そこに日本の地元の友達が旅行に来るらしく、先に行って待ってると言って。

 

大晦日の様子はこちら→世界の大晦日!ここまでクレイジー!?限界ギリギリ爆竹の雨嵐とは!?

 

雄生に連絡を取ると、ちょうど今アビジャンを目指しているようで明日には着くらしい。

僕はここで彼を待ち合流することにした。

およそ2週間ぶりだ。しかし僕に今はもう以前のような感情はない。

彼はどんな顔をするだろうか?再会が楽しみだった。

 

そして次の日、彼はやって来た。

しかし、彼はいつも僕の予想を大きく上回ってくれる。(笑)

なんと彼は途中で出逢った現地の女性を彼女とし、連れて来ていたのだった。(笑)

雄生のアフリカ人の彼女

雄生のアフリカ人の彼女

僕は唖然とするしかなかった…^^;

あまりの予想外のことに笑うしかない、ははは。

この男はどこまでも僕の何手をも上を行くのだった。(笑)

 

雄生は、僕らが駆け抜けたブルキナファソで面白い出会いがあり、ある小さな街でイベントがあって、しばらくそこに滞在しパフォーマンスをしていたようだった。

そこで毎晩酒を飲み、地元の人らと一緒に楽しんでいたとのことだった。

さすがである!(笑)

その後、僕らは仲良く三人で過ごしたのだった。

出逢いの地・ガーナへ

その後、僕は雄生を置いて、一足先に望の待つガーナへと向かった。

久しぶりの一人旅である。ドキドキ、ワクワクした。

 

コートジボワールを超えガーナに入ると、今までと決定的に違う事があった。

それは、英語が通じる事だ!!!

ここはイギリス領だった為に公用語は英語なのだ!

なんて事だ!会話が出来る、意思疎通が出来る!!何を言っているかが分かる!!!

それが僕は嬉しくって嬉しっくて仕方がなかった!

今までの所は全部フランス語で、ほとんどままならなかったのだ。

 

僕は、これからの自分を考えた時にまず大切にしたかったのが、人との繋がりだった。

雄生がそうであったように、彼は出会う人全てを真正面から受け止めて接した。

なので僕もそれを真似た。

近づいてくるもの、話しかけてくるもの、そして出会う人、出会った人々に対し、全力で見つめてコミュニケーションを取り受け止めようとした。

以前はそれが苦痛だったのだが、自分の根本から何か変わった今、また「変わりたい!」という衝動がある今、それは楽しみであり喜びを感じるものと変化していた。

「人生とは変わろうと思った瞬間から変われる」、とはよく聞く言葉だが、僕はまさにそれを今体感し始めていたのだった。

 

もっともその当時はまだそこまで客観的にはも見れてはいなかったが、しかし何か内に感じる光だけは感じ始めていた。そして何かに導かれているような感覚を。

 

その後、乗合タクシーを捕まえると、望の待つケープコーストへと向かった。

今ここは、大西洋を片目に走り抜ける海岸線だ。

颯爽とした風は僕の心にも駆け抜けていった。

ゲストハウス・オアシス

日が暮れて僕は無事にケープコーストという街に着いた。

ここはガーナ第二の都市らしい。と言ってもビルがあったりするわけでなく、海辺に建てられた街は程よいサイズ感に思えた。

望は海辺のコテージ風の宿オアシスにいた。

このオアシスという宿は、広い中庭があり、バーが併設され、地元の若者の若者らも飲みに来ていた。

そして欧米の旅行者の姿もちらほら見える。

 

肝心の望はというと、その日本から来たという友人と一緒にいた!

彼女の名は、まさえ。

まだ日本から着いたばかりとのことで初々しく感じられた。

二人は北海道出身で同じ高校に通っていたらしい。

まさえはおっとりとしたマイペースな女性だった。

望とまさえ

 

しかしそんなまさえは、見た目のおっとりさとは裏腹にとんでもなくバイタリティーに溢れた一面を持っているようだった。

それは、彼女は英語が全く話せなく、海外もそこまでは慣れていないというにも関わらず、こんなアフリカの奥地へと一人で来るあたりから伺えた。

現に、ここの地元の若者達が僕らに好奇心満載で話しかけてくるも、まさえはその会話のほとんどを理解できていないようだった。

しかしそれにも関わらず、彼女は人を惹きつけ、周囲にいる者を癒して優しい気持ちにさせてくれた。

また、明るい性格で、人に壁を作らなく誰とでもすぐに仲良くなれた。

 

ここにまた不思議な力を持った人と僕は出逢ったのだった。

 

とりわけ、望はまさえと一緒でとても嬉しそうだった。

それはそうだろうか。彼女はずっと僕ら男の中で旅をして来て、やはり同性同士気兼ねなく過ごせるのは嬉しいと思う。

僕は彼女を労った。また深く傷つけもしてしまった反省もあった。

 

今、僕は変わった。と言ってもそれは他人には分からないものだ。

なので僕は、これから時間をかけて彼女にお詫びの意も込めてそれを証明していかなくてはならない。そう思ったのだった。

ショータイム!

…と、ここで中庭の広場で現地人によるパフォーマンスショーが始まった!

太鼓の音が鳴り響き、民族楽器を使った独特の音楽が奏でられ始めた。

それと合うように肉体ムキムキのパフォーマー達が現れた。

彼らは組体操やアクロバットを始め、体のバネを使った見事なバク転やバク宙を決めていった。

合間にタバコを使ったマジックをしたり、皿回しならぬたらい回しをしたり、バランス芸を披露したりしていった。

オアシスの中庭で始まった現地の人たちによるパフォーマンス

オアシスの中庭で始まった現地の人たちによるパフォーマンス

僕らは久しぶりにこういったショーを見た!^^

決して大都会の超一流のステージショーなどというものではないが、目の前で土臭くも迫力が伝わるショーに興奮を覚えた。

そして終わった後は投げ銭箱が回ってきた。

僕はわずかながらにチップを入れた。

しかし思った。

今ここに、雄生がいない事。それがすごく悔やまれた。彼がいたら一緒に参加していただろう!

新しい風に吹かれて

バーではみんな英語を話している。そしてみんなが気さくに話しかけ合い、みんながこの瞬間を共有していた。

それは、今までの世界とは違って見えた。

それは開放的で、不思議な魅力のあるこの空間の力のせいもあったかも知れないが。

しかし、何かが大きく変わった事は事実だ。僕らは国境を超えた、ただそれだけの事のはずだが、それ以上に何かが大きく変わった。

今までのフランス語圏から、英語の国へとなった。

たったそれだけの事で、社会の流れや、人々の意識、集まってくる人間、やっている事なども変わった。

そして食べ物がフランスパンから食パンになり、着ている民族衣装の柄が変わってガーナ独特のものとなり、そして太鼓の種類も変わったり、また人々の内なる何かもが変わったように感じる。

ここの人たちは笑顔で陽気だ。社会を流れる空気にも穏やかさを感じる。

それは、自分が変わった事により見える景色が変わったせいもあるのかも知れない。

しかしそれだけではない決定的な何かが変わり、ここガーナには他の国には無い不思議な魅力がある事に早々に気付いた。

なんだろう、この感覚…?

不思議な物語の世界へと入ってきてしまったような感覚だった。

宿のベットの上で考えながら、一人にやけた。

何か分からぬ未知なるものだが、胸の内を抑えられない好奇心やワクワク感がある。

何かが始まりそうな予感…。

明日には雄生がここに到着する。

僕らは再び三人が集結するのだった。

次のステージへとやって来た僕らに対し、そこに新たな風が吹こうとしていたのだった。

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