こんにちはヨギーです!
ここではヨーロッパヒッチハイク旅をするにあたってモデルルートの提案や、アドバイスなどを書いておこうと思います。
大きな大陸を、国々を超えてするヒッチハイクは壮大な旅の感覚を味わえとても思い出深いものになると思います。
みなさんの旅が有意義になることを願って!
目次
ヨーロッパのおさらい
まずはヨーロッパのおさらいです。
ひとえにヨーロッパと言っても広く、西欧、東欧、北欧、南欧とに分けることができます。
ちなみにこちらは国連のヨーロッパの分類地図はこちら。
国連によるヨーロッパ地域分類では四つに分けられています。
イギリスは北欧分類になるんですね。
ドイツやフランスなどは中欧と呼ばれます。
イタリア、スペインは南欧です。
そしてギリシャ、クロアチア、セルビア、モンテネグロなんかも南欧なんですね〜。アドリア海沿いの国々は南欧という括りでしょうか。
しかしこの分け方は、解釈によって変わります。
冷戦時代の資本主義側と社会主義側とで分ける言い方もされるし、
遡ること中世時代に教会が東西に分裂した時の分け方にもできるんです。(西のカトリックと東の正教会)
僕らが今一般的にTVなどで聞かされる西欧と東欧の区別はおそらく、冷戦時代の資本主義と社会主義の分け方が一般的にされているように思います。
なのでここでもイメージしやすいように、西欧の括りと東欧の括りをそれに合わせたいと思います。
なぜならば、この分け方で経済システムが異なっていたために、明らかに現在の社会の発展度に差があるからです。
それは簡単に言うと、東欧は物価が安いです。
西欧のヒッチハイク
西欧は日本でも馴染みが深く、旅しやすいです。インフラは整い、人々は鮮麗されています。
しかし西欧の中でも価値観は様々です。
俗にヒッチハイクがやりやすい国、と言われているのが、ドイツ、フランス、イギリス、オランダ、ベルギーあたりです。
これらは西欧の中でも一番の経済圏の国々ですね。
これらの国々は、夏になると、高速道路の入り口などではよくヒッチハイカーを見かけます。
そして僕の経験からも、これらの国は、車もよく停まってくれとても旅しやすかったです。
逆に西欧の中でもヒッチハイクが困難なのが、スペインとイタリアです…。
確かに、自分も結構苦労しました…。
保守的な国なので、人々もあまり停まりたがらないと言われています。
東欧のヒッチハイク
東欧に関して言うと、文化がガラッと変わるのがわかります。
人々の顔も変わります。
こちらは主にスラブ系と言う人種になり、ロシア人などの顔立ちを思い浮かべてもらうと近いものがあります。
上記した経済圏の括り方で言うと、東欧は、スロベニア、チェコ、ポーランドから右側です。そこには、クロアチア以南の国々も含まれます。
そしてこちらは僕の経験から言うと、そこまでやりやすくはないけれど、頑張れば進める、ですね。
事実こちらを旅しているヒッチハイカーもよく出会います。
人は垢抜けなく、土臭さがあります。しかしながら素朴で優しいです。物価も安くなります。
文化の違いとして驚いたのが、通りすがる車の中に大人数乗っていて、(だいたいファミリー一族)なので乗せてもらうスペースがそもそもない…。なんてことがよくありました….。
ヨーロッパヒッチハイク旅・モデルルート
これは、どこの空港に降り立って旅を始めるかによって変わるかもしれませんが、
日本からの直行便も多く、またイギリスからも来やすい、オランダを中心に考えてみたいと思います。
①オランダ発ドイツ周遊コース!
ドイツをメインで作ってみました。
ヨーロッパヒッチハイク旅行の入門編です。
この日程だと駆け足で回って2〜3週間ほどです。
ですが、せっかくなのでゆっくりと周ることをオススメします。
個人的にドイツで印象的だったのは、小規模のコミュニティーがたくさんあること。
例えば10人前後の小人数で暮らし、なるべく既存の社会に依存しないように自分達で自立して暮らしていこうとしていること。
そんな若者たちとよく出会いました。
またBIOと呼ばれるオーガニックショップが街中によくあったり、社会運動をよくしているイメージがあります。
言われている通り人々の意識が高いな、というのを実感させられました。
そしてドイツの田舎風景はとても美しいです!^^
ちなみにドイツが一番ヒッチハイクをしていて、警察のパスポートチェックも受けました。
ヒッチハイクで路上に立っていると、たまにパトカーが通りすがるんですが、スルーせずしっかりと僕らを調べます。(他のの国では皆無だった)
例えば僕のパスポートはスタンプだらけなんですが、オーバーステイしていないかと念密に調べられます。
②オランダ発ヨーロッパ欲張り一周コース
ちょっと贅沢にコースを作ってみました笑
大周りでヨーロッパを一周します。
この日程だと、駆け足で1ヶ月半ほど。ゆっくり周って3ヶ月ほどだと思います。
ひと夏の旅の思い出に是非^^✨
ポイントは、ポーランドのワルシャワの後のクラクフ。ここは歴史ある古い街並みが美しく、また落ち着いてもいるので気持ち良い場所です。→クラクフ
近郊には、塩で作られた美しい彫刻があるソルトマイン
また第二次世界大戦の爪痕を残すアウシュビッツ強制収容所(現博物館)もあります。旅と歴史探索は是非セットでおすすめです。
ウィーンの後のスロベニアは、地図には地名が載ってないのですが、首都のリュブリャナへ。
小さな街ですがとても美しいです。オススメです^^
その後はベネチアへ。
実はウィーン 〜 リュブリャナ 〜 べネチアを結ぶ夜行列車もあり、ここは欧米バックパッカーのよく通るルートでもあります。
気持ちの良い場所たちで、僕も何度も通った道のりです。旅の出会いと、美しい景色らに癒されますよ^^
べネチアの後はミラノ〜ジェノバへ。
ミラノに行く際の注意点なのですが、その後のパリにも言えるのですが、大都市に行けば行くほど出るのが大変になります。
ヒッチハイクポイントを探すのが難しくなるのです。
ジェノバの後は、何仏(モナコやニース)を通って地中海を見つつ、そして北上していきます。何仏はとても気持ち良いですよ^^
そしてオランダへ戻り、一周します。
北上しないでスペイン・ポルトガルコースもあります。
何仏からそのままスペインを目指します。
スペイン・ポルトガルコース
これは僕が実際に行ったルートなんですが、この当時イタリアに住んでいて、ローマからポルトガルリスボンを目指しました。
なのでこのようなルートとなっています。
南スペインに行きたい方はバルセロナからそのまま南下するといいかと思います。
スペインで面白いのは、個人的にはなんといってもバルセロナ、新旧の入り混じった国際都市です。ガウディ建築も必見です!
そして穴場としてサン・セバスチャンもオススメします!
サン・セバスチャンには独特のバールの飲み歩き文化があり、人々との交流が楽しめます^^
パンプローナの牛追い祭りも有名ですね。怪我をしないように!
そしてもう一つEl Camino de Santiago(カンミーノ・デ・サンティアゴ)というものをご存知ですか?
直訳としては「サンティアゴへの道のり」みたいな意味です。
これはスペイン北部にある巡礼路なんですが、四国のお遍路さんみたいに歩いて旅をする道があります。その距離800km。ここを通ると歩いている巡礼者をよく見かけます。
そしてそのゴールが、地図上スペイン左上にあるサンティアゴ・デ・コンポステラ。(Santiago de Compostela)
とても威厳のある街で歴史を感じさせる場所です。
穴場観光地のポルトガル
ちなみに、スペインとポルトガルは似て非なる国です。
保守的なスペインに比べ、ポルトガルは何か垢抜けた感じがしていて、人々は流暢に英語を喋り、鮮麗されています。
ヒッチハイクもやりやすい国です。
どこも美しく、個人的にヨーロッパの穴場観光地だと思っています^^
特にポルトガル北部のPortoはヨーロッパの美しい街にも選ばれていたり、南部の海の街Lagosもめちゃオススメです!
ヒッチハイクポイントの探し方
ヒッチハイクの成功を決めるのはやる場所です。
ある程度の交通量があり、車が停まれやすい場所。
一度高速道路に入ってしまえばサービスエリアを乗り継いでいけますが、問題は大都市からどう出るか、です。
田舎の方ならばヒッチハイクポイントは比較的見つけやすいですが、大都市ではなかなかそれも見つけづらいです。
特に初めて行く場所ならば尚更…。
ヒッチハイカー同士で情報を交換したりできればいいですが、それも毎回はいきません。
高速道路の入り口や、そこに通づる道、またガソリンスタンドでやったりするのがいいのですが、それも毎回そう上手くいい場所が見つけられるかわかりません。
地図を見て、ここならよさそうかなと賭けていくことも数多くありました。
大都市の場合、よくわからなければ、電車や市バスなどを使って行きたい方面の郊外に出てしまう、というのも手です。
ただ、それも賭けです。
なので、大都市から出たい場合は、簡単ではないと、肝に銘じていてください。
しかしながらあとは運なので、どうしてもいい場所がなければ、そこでやるだけです。
あとは天命に委ねましょう。
最悪交通事故にならないような場所配置だけ考えてやりましょう。
笑顔を忘れずにいてくださいね!
ヒッチハイクをやるベストな時間帯
これは、自分の経験と、周りのヒッチハイカーからの経験情報なんですが、朝早いに越したことはありません。
逆に暗くなってきたら、こちらもリスクが高まるので、早々に切り上げて、野宿なり、夜を越す支度をしましょう。
シェンゲン協定とは
シェンゲン協定とは、EUとは別枠にシェンゲン協定というものがあり、それに加盟した国々でパスポートチェック無しに国々を自由に渡り歩けるのです。
要は隣の県に行くような感じで、その国境線は自由に、なんのチェックもなしに移動ができます。
日本人は、最長90日間の滞在ができます。(3ヶ月間)
その後は一度外へ出て90日間過ごせば、また新たに90日間入国することができます。
シェンゲン協定を結んだ大きな一つの国と捉えられます。
*EUに加盟しているけれど、シェンゲン協定には加盟していない国もあります。
そういう国は、その国に行くために日本人はビザが必要か調べていきます。つまり通常の行き方。
シェンゲン協定は年々加盟国が増えていきます。またイギリスのように離脱する国もあります。
行く前に最新情報をチェックしてください。 →シェンゲン協定加盟国2023
また今後、2024年からはETIASというオンラインのビザ申請が必要になるようです。
その動向もチェックしていましょう。
二国間協定もある
シェンゲン協定とは別に二国間協定というのもあり、これはシェンゲン協定よりも優先されるようです。
その一番有名な例がオーストリア。
ここに日本人は合計180日間(6ヶ月間)滞在できます。
例えば、シェンゲン内で90日間いた後でもオーストリアに入ればそこから別に180日間いられるのです。
その場合、警察に滞在届などを出す必要がありますが。
これも覚えておくと便利かもしれません
パスポートチェック
シェンゲン協定内において国境間のパスポートチェックはありませんが、やはり旅人やヒッチハイクをしているのは不審者とも間違えられるので、警察官個人個人の見解において、出会えばパスポートの提示を求められます。
素直に出しましょう。
違法がなければすぐに解放してくれます。
このパスポートチェック、国によって、さまざまで、例えばドイツはとても厳しくチェックしてきますが、南欧に行けば行くほど緩かったりするのも事実です。
無理なくバス、列車を使おう
ヒッチハイク旅は、それだけで行けると達成感や喜びも大きいですが、予定が立てづらかったり、多大な労力がかかるのも確かです。
風光明媚な場所は列車を使って心に余裕を持って進むのも楽しいものです。
無理なく、旅してください。
一番は、楽しかった思い出ですから^^
ただ、ストイックな人になると、どのタイミングでバス、列車を使えばいいかわからなくなるかもしれません。
自分の場合なのですが、お金に余裕があればバス・列車は全然使いました。
逆になければヒッチハイクみたいな。
当時大道芸をしながら旅していて、修行の一環だったのもありますが^^
ヒッチハイク時の食べ物はどうるすか
日本と違って、慣れない食文化の中では、スーパーでも何を買っていいか迷うかもしれません。
個人的にオススメなのは、サンドイッチです。
向こうはパンの種類が豊富なので、好みのよさそうなパンを買います。
そこにチーズ(使いやすいように個別包装のチーズがよかった。Kiriみたいな)
そこにキュウリやトマト、レタスを。
お肉が食べたければサラミを。
魚の缶詰も美味しいです。アンチョビやツナ缶がサンドイッチによく合います。
五徳ナイフが一つあると重宝します。
ただ、基本的に街から街へと移動していれば、食糧の調達は難しくありません。
道中もサービスエリアや、ガソリンスタンドでは水、食料が売っています。
暑いのでなるべく日持ちがするものを選んでくださいね。
問題は何もないところでスタックしたりすることですが、サンドイッチの材料を仕込んでおけば、2〜3日は持ちます。
あとはスニッカーズなどのチョコレートですね。ナッツやレーズンなどの非常食もいいですね。
お腹が空くと元気がなくなり、イライラしやすくなるので、食事の楽しみは大切です。
美味しいものを食べる、小さな贅沢時間を作ってくださいね♪
ヒッチハイク、結局は女性1人が最強??
これはヒッチハイカーにとって永遠のテーマかもしれません。
乗せる方の心理を考えると、男性より女性の方が安心します。
しかし、こういう意見もあります。
『女性が1人いきなり来ても何か裏があるんじゃないかと警戒してしまう』
確かにわかります。
テレビカメラでも裏にあるのかなとか、何か怖いことに巻き込まれてしまうのではないかとか。
また単純に売春婦ではないかとも。
そういった見方もあり、個人的に、最強なのはカップルだと思っていました。
しか〜し、それは僕の実体験によって覆されました…。
イタリアからポルトガルまで、当時付き合っていた彼女と2人でヒッチハイク旅をしていたんです。
スペインは噂通り簡単ではありませんでした。
ある時、あるガソリンスタンドで粘ること2時間。誰も乗せてくれません….。
そこへやってきた1人の女性、チェコ人でした。
彼女は、『女性1人はとても簡単よ』と言いました。
僕は頷きながらも内心、『ふん、そんなことあるもんか!』と悪態付いていました。
試しに僕らは休憩し彼女へ場所を譲ると、なんと彼女はものの数分で車を捕まえて颯爽と旅立って行ったのでした….。
彼女は言いました、『平均5分ね』と。
俄然…、悔しさと、よくわからない屈辱が心の底から湧いてきました…。
『世の中間違っている…』
いや、それが普通でしょう。今なら言えます笑
けれど、それは当然女性としてのリスクがある上でです。
なので彼女の勇気に拍手を送りたいです。
逆に一番やりにくいのが大人数。多くなればなるほど難しいと思います。その場合二手に分かれてゴールまで競争するとか面白そうですね^^
世の中には強者もいて、犬を連れてヒッチハイクする人たちもいました。
これはかなり確率が減ると思いますが、淋しくはなさそうです^^
合わせて読みたいヒッチハイク情報
こちらは以前書いた記事です。
合わせてご覧ください。
ヒッチハイクの心構え、道路の選び方、立ち方などの技術をさらに詳細に記しています。
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【災害時も対応!?】野宿のやり方と寝袋の選び方・必要なものは?まとめ
ヒッチハイクは波瀾万丈でさまざまなドラマが生まれます。
苦労や困難は多数立ちはだかってきます。
その代わり、無事に旅を終えた時の達成感や充実感は計り知れません。
経験値はものすごくアップされ、人間としての器が何回りも大きくなります。それを肌で実感できます。
そして、最後に僕の経験からなのですが、ヨーロッパにおいてヒッチハイクの簡単と言われているドイツやフランスでも平均1〜2時間は待ちました。
これは早いか遅いかは、人によって変わるし、ご縁と運に寄ると思います。
補足なんですが、その後に日本に帰国し、日本でも幾度となくヒッチハイクをして旅をしてきました。
その経験から、日本でのヒッチハイクの平均は待ち時間は15分!!!!
長くても30分待てば誰か乗せてくれました!!!
よく日本は誰も乗せてくれないでしょう?なんて言われますが、この事実、みなさんはどう思いますか?
皆さんの意見や経験を聞かせてください。
少なくとも、日本人は、欧米人よりも親切!!!
そして好奇心がある!でしょうか^^
もちろん、治安がいいので人々も乗せやすい、なんてのもあるかもしれませんが!
ではみなさん良い旅を!!