【パフォーマンスの構成の仕方】ステージ、大道芸に共通する理論

パフォーマンス・ショーの構成の仕方

今回はパフォーマンスの構成について見ていきたいと思います。

ステージショーや大道芸、お祭りからショッピングセンター。また幼稚園や演芸会。

ひとえに『パフォーマンスをする』といっても色々な場所があり、見せ方や状況はさまざまです。

しかし、その構成の根本的な考え方は同じ。

ここでは、バルーンパフォーマンスをするための知識を共有します。

*パフォーマンスと言ったり、ショーと言ったりしますが、同じ意味です。

ショーの構成は3つに分けて考える

よく、ショーの構成は「起承転結」などと言ったりしますが

この場合は4つになっていますが、もっと分かりやすく言えば、3つにわけて考えることができます。

それは、「始まり」「発展」→「終結」

 

初めのうちは、この3つの構成で考えることをオススメします。

この流れで、まずは15分ほどのショーを作ってみましょう!

 

<音楽に関しては、こちらを参照に↓>

パフォーマンスの構成の仕方ー音楽 【バルーンパフォーマンスの作り方】ショーを構成する曲選びアイデア

物語の始まり〜導入部分〜

この3つのパートのうちで一番大切なのはこの「始まり」になります。

ここが疎かだと、人は見てくれません。

これは言わば対人関係で言う、初対面の印象です。

初対面の印象が悪いとその後に挽回するのに苦労しますよね?

ステージショーならまだしも、大道芸では人は行ってしまいます。

 

ではこの「始まり」に何をすればいいかと言うと、一言で言えば、「お客さんと信頼関係を築いてください」と言えると思います。

 

その中で一番簡単なのは、「喋ること」です。

挨拶をして、自己紹介や、これからこんな事をしますよ〜、などと言えばいいと思います。

そして、一つバルーンで簡単な物を作れば、これで最初の「始まり」としては完璧です。

時間は短くて大丈夫です。目安は2〜3分くらいですね。

そして次の「発展」に進みましょう。

 

では喋らないショーの場合はどうか。

この場合は、正解はありません。

いかに、「これから何か始まる感」、「ドキドキわくわく感」、「期待感」、「つい見てしまう」、「何か面白そうだ」、など

ステージでも大道芸でも、そうですが、お客さんに「期待」をさせられたらGood!👍

それが信頼関係につながっていきます。この人は面白そうだ!っていう。

 

ただ、喋らないのは心理戦でもあり難易度が上がるために、最初のうちはあまりオススメしません。

また幼稚園や小さなステージショーであれば、喋った方がお客さんとの親近感が上がります。

ここで一つアイデアとしては、バルーン以外を使うのも手!

バルーンと相性がいいのはマジック。

挨拶がてら簡単なマジックをすれば、最初の導入部分「始まり」としてはVery goodです!👍👍

 

ヨギー

ボクの場合は、「喋る」と「喋らない」を使い分けるよ。大きいステージほど喋らないで、逆に小さい場所やお客さんとの距離が近いほど喋るよ!

第二のパート「発展」

では続いて、第二のパート「発展」見ていきましょう。

導入部分がしっかりとしていたならば、ここからはお客さんは喜びを持って見てくれています。

始まった物語を発展させましょう!

 

ここでの使用時間は、7分〜10分ほどとみておきましょう。

例1:何でも型・少しづつ大きくなる

では、ここから具体的に。

まずは、自分が作れるバルーンの作品を全部書き出してみましょう。

そして、難易度別に分けてみましょう。

 

・一本で作れる作品達

・二本で作れる作品達

・三本以上で作れる作品達

と、順を追うごとに、大きく、複雑になっていくと、見ている方も、ストーリー性を感じて飽きずに楽しめます。

 

ここで一つ注意なのですが、これらのバルーンを子供達やお客さんへとプレゼントする場合、どうしても最初にもらった子は後にできてくる豪華な作品を見て、そっちが欲しかったと後悔してしまうかも知れません。

この場合は、三本以上の豪華な作品は、誰か一人舞台に出てきてもらいお手伝いしてもらいながら一緒に作ります。

これであれば、お手伝いしてくれたからと言う理由で、その子だけが豪華なバルーンを持っていても、最初にもらった子達は納得してくれます。

 

もし、それが難しければ、クイズなどを出して、それに答えられた子にあげると言うのも手です。

ただ単にあげるのではなく、貰えた喜びも出すために問題をクリアさせましょう!

ヨギー

ボクの場合、「英語で答えられる子!」とか、「この動物の物真似ができる子!」とかお題を出すよ!

 

MEMO

ショーでバルーンをあげる時に問題が起きる時がある。それは貰えた子と、貰えなかった子だ。

 

例えば、街のお祭りや、大道芸チックな感じで不特定多数の他人が集まる状況。

一方、幼稚園や演芸会などの、観客同士がお友達同士の状況。

 

前者ではバルーンを貰える子、貰えない子がいても問題ないが、後者だと少々問題になってしまう。

この場合、思い切って、誰にもバルーンをあげないか(作った作品は園にプレゼントとか言う)、もしくは、全員にお土産バルーンを用意する必要がある。

ただ、少人数ならいいけれど、100人も200人も子供達がいれば、お土産を用意するのも一苦労だ…。

 

この場合の切り抜け方を二つご紹介します。

一つが、ハートバルーンやニコちゃんバルーンなどの膨らませるだけの簡単で素敵なバルーンを用意しておいて最後にみんなに配る。(配り方はスパークバルーンに入れたり好きな演出をしてくださいね)

もう一つが、ショーの最後に「バルーン体験教室」を開く。そこで作ったものはみなさん各自持ち帰れますなどと言えば、みんな納得し喜んでくれます。

例2:特化型・テーマに沿って作る

もう一つのアイデアとしては、「テーマに沿って作る」です。

これは、そもそものショー自体の根本なのですが、例えば、「動物園」というテーマだったならば、さまざまな動物を紹介していく内容になるだろうし。

「お花」とか、「料理」とか、「海の生き物たち」など、さまざまな特化型のテーマがあればそれに沿ってショーは進んでいくと思います。

ある意味、特化型であれば、その後の「終結」に何を作るかもアイデアが浮かびやすいし、観ている方も分かりやすいと思います。

分かりやすい例で言うと、「さかなクン」

彼がバルーンでショーをするとしたら、どうするかな?などと考えてみると良いかも知れません^^

中だるみを防ぐ

どんなショーや見せ物でも、長くなってくると、必ず中だるみしてしまう時があります。

それが一番起こりやすいのが、作品と作品の合間。

一つ作り終わって、次へといく時。

これは緊張と緊張の間で、かならず起こるものです。

映画でもそうですよね。激しいバトルなどの後の落ち着く一瞬。トイレに行こうと思うのはここじゃないでしょうか?

大道芸ではお客さんが行ってしまう瞬間です。

 

けれど、常に緊張しぱなしってのも、観ている方は疲れてしまいます。

その為に、「起承転結」で言えば「転」のタイミングを取り入れます。

それが、今までと雰囲気や流れが異なった事をする事。

例えばこのタイミングで、マジックを取り入れてみたり、ちょっとお客さんを舞台に上げてみたり、小ネタを挟んでみたりします。

ただ、ちょっと難易度が上がるので、最初のうちは無理にする必要はないですが。

物語のシメ「終結」へ

では、最後の大トリでありシメの「終結」です。

目安は3分くらい、長くても5分くらいです。

 

最後は大物を作るのが一番良いです。

大きくて迫力がある。

または、自分にできる一番の魅力的な作品。

やっぱり人間の心理として最後は「ド〜ン!」と今までを超えるものが来てほしいものです。

 

逆に考えると、今までの「始まり」から「発展」まではこの「終結」へと向かうための準備に過ぎません。

自分ができる中で一番相手に訴えられるものをしましょう。

最後は自分が作りたい物を作ろう

「最後に何を作りたいですか?」これはショーの構成を考える上で一番大切なところになってきます。

特に特化型のショーであれば尚更。

確固たるメッセージがあるならば、それを基調に。

 

また、自分が作りたいこの作品は、他の人が作ってるからな…と躊躇する人がいますが、それは他人目線かも知れません。

人前に立ってパフォーマンスをする以上、「そこに何をメッセージに持ってきますか?」と自問自答することが大切です。

自分にとってそれは意味があるならば、それ自体がメッセージです。

自分の信念を貫き通しましょう。

 

季節ネタも参考に

特にこれと言ったものがなければ、季節ネタを使うと良いと思います。

3月の雛祭りや、5月の鯉のぼり、夏の風物詩や、秋の名物、冬ならばサンタさんで^^

また、今年の干支だったり、今世間を賑わせている映画や漫画、キャラクター、乗り物。

何かを結び付けられれば、お客さんも「あぁ〜」と楽しんで観てくれます。

 

この時に大切なのは、なるべく大きく作ることです。

作りが荒くなるかも知れませんが、「大きさ」とはパフォーマンスにおいて正義でもあるのです。(特にシメでは^^)

 

アイデア

大きな作品を一つ「ドン!」と作るか、またはそれぞれ小さい作品であればそれをリースなどに付けて大きく派手にすると見栄えが効いてGood!👍

まとめ

最初は、15分なんて長いなぁ!!

と思うかも知れませんが、15分なんてあっという間です!

最初の準備や片付けもあると思うので、実際にはショー内容は15分よりも2、3分短めに設定しておくと、ぴったし時間通りに終わることができるかと思います。

また慣れてきたら、「始まり」や「発展」で行うパフォーマンス内容が、「終結」への布石であるなんて事もできるとより面白味の増すパフォーマンスになってくると思います。

ぜひ色々と試して行ってみてくださいね。

パフォーマンスは経験。やればやった分だけ分かります。

そして最初は短いショーで慣れて行ってみてください。

長いショーも、基本的な考え方は同じです。真ん中の「発展」をさらに細分化して考えてみましょう。

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