パフォーマンス日記 世界をみる

【EJC】必見!ヨーロッパで開かれる年に一度のジャグリングの祭典!!

2019年8月30日

みなさんはジャグリングはご存知ですか?

伝統的には、ボールなどを何個も宙に投げ、コントロールし連続して投げ続ける事をジャグリングと言います。

古代の歴史には、エジプトの壁画にも描かれていたというジャグリング。

今回はその魅力と、EJCと呼ばれヨーロッパで開かれる世界最大のジャグリング・コンベンションの様子もレポートしたいと思います。

 

EJC2019 in Newark,UK

42回になる今年のEJCは、イギリス中部の小さな街Newarkというところで開催されました。

毎年開催場所が移り、毎年ヨーロッパのどこかの街で夏に行われます。

EJCとは、European Juggling Conventionの略。(ヨーロピアン・ジャグリング・コンベンション)

〈コンベンションとは集会の意。競争するコンペティションとは違う〉

開催場所によって参加人数も変わり、地理的な理由もありドイツやフランスなどで開催される場合はアクセスしやすく人もたくさん集まり賑わいます。

今年はイギリスの為、若干参加人数が少なかったけれど、それでもおよそ3500人程のジャグラーが集いました!

1週間の期間の間、朝から晩まで様々な企画やワークショプに催し物があり、また毎晩のようにジャグリングのショーがありました。

参加方法

参加には、入場チケットの購入が必要だ。

例年、150ユーロ前後である。(毎年、国や規模、企画者が変わる為に値段も変動する。)

チケットはネットから申し込むのが一番確実だが、現地に直接行って買うことも出来る。

ただ、初日などは混雑する為に事前にチケットを買っておくと安心だ。また割引もされる。

そしてチケットには、各種設備の使用、毎晩あるショーの観覧。そして最終日のGalaショーも含まれる。

ただGalaショーは座席に限りがあるので、参加者が多く、チケットの購入が遅いと見れなくなってしまう可能性がある。なので、参加を決めたならば早めにチケットを購入しよう!

https://www.eja.net/

因みに来年、2020年はフィンランドだ!

 

EJCの設備は?

例年、EJCにて置かれる設備は以下のようなものがある。

・24時間ジムホール

・シャワー、トイレ

・キャンプサイト、キャンピングカーサイト

・フードエリア、キッチンカー、バー

・ショー用の巨大テント

・総合受付、インフォメーション

・トレーダーズテント、物販

・救急エイド

どんな事をするの?

基本的にはEJCはコンベンション(集会)なので、みんなで練習したり、技術を交換しあったりするのがメインになる。

ワークショップ

ワークショップは毎日朝から晩まであり、自由参加だ。道具毎のワークショップとなる。またアクロバットや綱渡り、逆立ちの仕方、さらにクラウンやボディーパーカッションなども。座学もあれば実践もある。またヨガや太極拳などもあり、様々なものがある。

誰でも教える事ができるので、毎年参加者によってバリエーション豊かに変わる。

ジャーマンホイールのワークショップ。ここでしか体験できないことの一つだろう。

 

アーティストショー・オープンステージ

EJCには毎年、2つ以上の巨大なサーカステントが設置される。

そのうちの一つでは、毎晩、招待されたアーティストによるショーが行われる。劇場型のショーで、様々な趣向を凝らした一流のジャグリングショーが見れる。

もう一つのテントでは同時刻にオープンステージが行われる。
これは誰でも出場でき、上手い下手に関係なく自分のショーを披露できる絶好の場だ。参加者が多いと抽選になる。

ここは普通の場所と違い、見ている観客全員がジャグラーである。
小手先の技術だけでは通用しないが、その分観客は盛り上げ上手でもある。

どちらを見るのも自由だ!

オープンステージ



パレード

これは集ったジャグラー皆でその街の広場を目指しパレードするのだ

数千人のジャグラーが一堂に会し、街を練り歩くその様子は圧巻の一言だろう。

最後に辿り着いた街の広場では、ゲストアーティストによるショーも行われる。

 

オリンピック

これは、EJCの中である唯一の競争競技かもしれない。しかしながらとても面白い企画の一つだ。

これは同じ道具を持つ者同士で誰が一番かを決めるのだ。

例えば、5ボールを回せる人が出て、誰が最後まで落とさずに回せるかを競う。しかしみんな上手だ。なかなか脱落者が出ないと、その内にボールを回しながら座れなど難しい指示が出てくる。

様々な道具毎に競技があり、とても盛り上がる!

 

Galaショー

これは、最終日に行われるEJCのメインイベントだ。

これは世界各国から招待されたトップパフォーマー達によるショーだ。

度胆を抜くテクニックや、可憐な演技、一流のパフォーマンス。

ジャグラーの中のジャグラー。ここで演技される者達は、まさに世界屈指の強者達である。

レネゲードショー

これも恒例だ。そしてこれを一番の楽しみにしている人も多いのかもしれない。

レネゲード「Renegade」を辞書で見てみると、「反逆者」などと出てくる。

確かにこのレネゲードショーはきちんとしたステージショーなどとは違い、言ってみれば何でもありだ。

基本的には一発芸的なもので、観客を「おぉー!」と言わせれば成功である。
そして見事に「おぉー!」と言わせられたらお酒が飲めるのだ。(笑)そこにはテキーラやラムなど強いお酒が並ぶ。

もちろんレベルの高いジャグリングの技や、ハラハラドキドキする凄い一発芸などを披露する人も多い。しかし毎晩0時に始まり、明け方までやるそれは、半分以上はくだらない一発芸(笑)や、下ネタを出す人も多いのであった。

そんな夜中のショータイムはそれで更に盛り上がり、そしてお酒が入るとまた酔いが回ってレネゲードな時間へと化していくのであった。

タイヤでジャグリングをし、観客から拍手喝采をもらっていた彼。 右側にはMCや音響、お酒コーナー。左側はチャレンジャー達だ!

 

多様化するジャグリングの種類

一口にジャグリングと言っても現代では様々な種類が存在する。

それぞれの個性に沿って好きな道具がたくさん選べるようになったのは、ジャグリングの大きな魅力の一つだ。

トスジャグリング

伝統的な投げるジャグリングは’’トスジャグリング’’と呼ばれる。

ボールだったり、クラブと呼ばれるボーリングのピンみたいな棒だったり、リングや、またディアボロと呼ばれる中国ゴマも人気のある道具の一つだ。

トスジャグリングの醍醐味は、やはりそれを空中でコントロールする事だろうか。特殊能力を身につけているのと同じで、練習すればするほど技が出来るようになるのは楽しい。結果がすぐに見えるのだ。

また精神力や集中力の向上、動体視力に脳の活性化なども期待できる。

トスジャグリングは苦手意識の人も多いが、やれば誰でも絶対に出来るようになる。

 

コンタクト系ジャグリング

道具を手の上や身体の上で転がしたりするジャグリングもある。

投げたりせずに、体の一部と常に接触していることからコンタクトジャグリングと呼ばれる。

その一番代表的なのが水晶玉だ。コンタクトボールと言い、その見た目のインパクトさと美しさからもジャグラーの間で爆発的な人気となった。

みなさんもどこかで一度見たことはないだろうか、大道芸で使っている人も多い。

コンタクトジャグリングは90年代に生まれた新しい世代のジャグリングでもあり、Isolation(アイソレーション)や、Manipulation(マニピレーション)といった新しい表現方法を生み出した。

これらは手の動きだけでその道具が空中で止まって見えたり、幾何学的な不思議な動きを見せたりする事ができる。

この新しい技術がジャグリングの世界に加わった事により、多くの道具でより一層深い扱い方や面白さ、表現の幅が広がった。

 

【マイケル・モーション】

アメリカの教授でありジャグラーであり発明家。

コンタクトボールを考案した最初の人物。他にも多くの発明品がある。

彼を形容するのに、天才という言葉はぴったしだろう。ジャグリングの技術も飛び抜けている。
http://www.michaelmoschen.com/index.html

 

ファイアージャグリング

火を使ったものも人気のあるジャグリングだ。

一番の人気はポイだ。これはヒモの先に玉が付いていて、それを片手に一つづつ持ち回す。

従来のトスジャグリングよりも、これらはどちらかと言うと’’踊り’’としての要素の強い道具になってくる。

技の難しさプラス身体表現だ。

また、スタッフと呼ばれる棒も人気の一つだ。

これなどまさにリンボーダンスを思い浮かべる人もいるかもしれない。しかしジャグラーが見出すこの道具の価値にはそれ以上の可能性を秘めている。

他にも扇子のような道具や、火を付けたフラフープ、火を噴かせる道具。より火を使った演出が面白く美しくある為に、その道具も年々多様化し様々なアイデアのもとに発明されている。

LED、Flow、ライト系ジャグリング

これは従来の道具に、現在のLEDのテクノロジーが合わさったものだ。

ボールだったり、クラブやディアボロ、ポイもスタッフもフラフープも、今では多くの道具にLEDが付き、またその明るさも強く見栄えがする。

夜だったり、クラブ、フェスティバルやイベントなど、多くの場所で活躍できる。LEDジャグリング専門のパフォーマンスグループも世界には多くある。

新時代の技術LEDグラフィックポイ。LEDが配列され、PCと繋ぎプログラムを転送できる。様々な絵や模様や文字、写真をも浮かび上がせられる。

 

ジャグリング以外のEJCのもう一つの魅力!

EJCの魅力はただジャグラーが集うというだけではない。

ジャグリングを拡大解釈すると、サーカスという概念と結びついてくる。

サーカスといえば、空中ブランコやトランポリン、綱渡りにアクロバットやエアリアル、クラウンやバルーン、一輪車や皿回し、バランス芸に軟体芸(コントーション)、そして多くの曲芸奇芸などではないだろうか?

EJCの面白いところは、その全ての人種が来るという事だ。

縦ではなく横であり、客としてではなく仲間として繋がり、同じ場所でキャンプしながら練習をし、ショーを見てお酒を飲む。

世界中から集まるサーカス人達は、舞台の上とはまた違った人間らしい表情を見せてくれる。

そんな人達とも交流が持てるのもこのEJCの大きな魅力の一つに違いない。

サーカスの今後

サーカスという言葉が出たので、こちらの方も大切な情報として伝えたい。

サーカスと聞いて動物をイメージした方、それはもはや時代遅れとも呼ばれている。

なぜかというと、動物虐待の恐れがあるからだ。

世界的にヨーロッパや米国、南米でも動物のサーカスを法律で禁止する動きが加速している。

華やかに見える舞台でも一歩その裏へと行くと、劣悪で奴隷のような環境を強いられるからだ。動物は当然、鞭で打たれる訳だ。

今は動物による集客を狙うよりも、より芸術性としての高さを競うサーカス。それが現在のサーカスの主流となってきている。

その一番有名なのが、世界最高峰のサーカスとして名高いシルク・ド・ソレイユだ。


今では更にその進化系としてドイツでこんなサーカス団体が出てきた。
動物は動物でも…!?

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ひとえにジャグリングと言っても様々な種類が存在し、更に趣味から始めても広がる奥深き世界。

自身の可能性にただ挑戦することも出来るし、パフォーマンスとしてそれを人前で発表することも出来る。

今年のかくし芸にも!?

今では大学生のサークルは勢いがあり、東大や京大を始め多くの大学でサークルがある。その在籍者も多い。(ジャグリングは数学的要素も強いのだ!)

また社会人サークルも増え、その人口も規模もどんどんと大きくなっている。

あなたの家の近くでも練習場があるかも!?

全国のサークル一覧↓
http://www.naranja.co.jp/juggling/juggling-clubs
(こちらのサイトで道具も買えます。日本最大手のジャグリングショップ・ナランハ)

こちらは日本ジャグリング協会。

毎年秋には全国大会も開かれます!
https://www.juggling.jp/


欧米ではかなり身近な存在であるジャグリング。
休日の公園へと行くと、遊んでいる人も多く見かけます。

みなさんが楽しいジャグリングライフが送れることを願って♫

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