皆さんは、初めて会った人とでも上手くコミュニケーションをとる事ができますか?
人見知りをしたり、壁を作ってしまったり。また仲良くなりたいのに、どう接していいか分からなかったり。
今日は僕がアフリカの旅で出会ったある面白い人の紹介を通して、コミュニケーションとはなんだろうについて迫っていきたいと思います。
目次
リチャードと不思議なマジック
リチャードと出会ったのは僕が西アフリカを旅している時だった。
同じ宿に泊まっていたのがきっかけだった。
彼は推定40歳くらいで、アイルランド出身。旅好きらしく、よく一人でバックパック旅をしているようだった。
コアな地として知られる西アフリカへも一人で旅しに来ていた。
共存文化
そんな彼の旅する楽しみは、現地のローカルの人の中に入って行くことだという。
街歩きなどをしていて、ふっと目にした路地などに入っていき、そこに住む人たちと交流をするという。
彼は目を輝かせながら語ってくれた。歳よりも若く見えるその顔は、彼の内面から滲むポジティブなエネルギーのせいかもしれない。
しかし、そこで僕は質問をした。
ヨギー
リチャード
なるほど。一理ある。日本人もきっと怒るだろうが、けれどそれはきっとここ最近の話だと思う。
日本でも戦前までは、もっと人との距離が近かったし、共存文化が強かったと思う。
大人は他人の子供でも叱ったり、ご近所で助けあったりするような..。
リチャードのとっておきの技
ヨギー
リチャード
すると彼は突然に顔に笑みを浮かべ、なんと、
ハンカチを取り出した!!
そして、まさか、まさかの….!!!
消したのである!!!
そう、あの有名なマジック、「ハンカチ消し」である!!
宿のベンチでスイカを食べながら聞いていた僕は、一応「おぉ」と反応はしてみた。
しかし実際にはありきたりのマジックで、正直な感想は「ふ〜ん、それで?」くらいにしか思っていなかった。
こんなんをしてどうするっていうんだろう?
けれども、それはすぐに僕の見解の低さを露呈することとなったのである。
驚かせ屋のリチャード
リチャードはその後、実際にやっているところを見せてくれた。
一緒に街を歩いていて、店にいる子供とか、バス停にいる子供とか、住宅地にいる子供とか、とりあえず子供を見かけたら絡み始めるw
ちなみにここはフランス語圏で英語はほぼ通じない。
リチャードも英語しか喋れない。
けれども彼はそんなことはお構いなく、持ち前の明るさで子供達と遊び始めた。
リチャード
こんな調子で彼は、子供達の中に入り込んで行って誰かれ見境なく巻き込んで遊んでゆく。
大はしゃぎの子供たち!!
そしてそこで、起こる反応は、僕の想像を超えたものだった。
最初こそは少し警戒していた子供達だが、リチャードがハンカチを消し去ると、
みんな「えぇっ!?」とか、「うわぁ!!」とか「きゃー!!」とか歓喜の声をあげる。
そして、「どうしてどうして?」、「何が起こったの?」といった感じで喜びと驚きを隠さないで、リチャードを取り囲むのだった。
リチャードは別のところからハンカチを取り出すと、また同じ事を近くの子供たちにずっと繰り返していた。
やっている事はものすごく単純である。
そして、彼は、他のマジックが出来る訳でもなく、永遠とそのハンカチ消しだけをやっている。
しかし彼は毎回楽しそうに、面白そうにやっているのである。
そのエネルギーに乗せられて、その内に、子供だけでなく大人達も集まってきて、笑顔で彼の周りを囲み始めるのだった。
そこにもう警戒心や不信感はない。友達意識のようなものも芽生えていた。
リチャードは決してマジシャンではない。
ただハンカチ消しが出来たからそれをやっているだけであった。
人に興味を持つ
リチャードは不思議な人物だった。長く旅をしているが、こういう人と出会う事もあまりない。
彼の何がすごいかというと、一番は、その好奇心だと思う。
- 人と遊びたい
- 人を驚かしたい
- 人と接したい
こういった感情が彼には強くあった。
それは、彼の人と接する態度や行動、彼の目力に至るまですごく滲み出ていた。
コミュニケーションのポイント
ここから見えるコミュニケーションのポイントは:
まず、「知ること」
つまり、その人に対して興味を持つ事である。
八方美人のように全員にする必要はないし、リチャードはある意味特殊だ。
しかしあなたがコミュニケーションを取りたいと思っている相手に対しては、その人に興味を持つ事だと思う。
長所も短所もその人の魅力と捉え、全体的に知ろうとすることが大切だと思う。
そして、「楽しませようとする気持ち」
これは相手を想う気持ちなのだろうと思う。気遣いをし、相手に敬意を持つ事。
無理に笑わせようということではない。そこに心があれば、それに伴う自分流の楽しませ方が生まれてくると思う。
最後に、「自分がワクワクしている事」
これは一番大切だと思う。リチャードもそうだが一番楽しそうなのは子供達を驚かしている自分だった。
そうやって彼自身も楽しんで子供達からエネルギーを貰っているのだ。
人間楽しいと思えないものをやっても、事務的になり、それは顔や態度にも出てくる。
そんな状態だと、やっぱりコミュニケーションは上手く行かない。
人はそれぞれ、感じるもの、楽しめるもの、そのやり方も違うものだ。
自分がワクワクする事とは何か? 得意なものは何か?
それを見つけて、それをコミュニケーションに活かそう!
コミュニケーションの本質って
もしかしたらリチャードのやっている事は、ただの自己承認欲求かもしれないし、コミュニケーションの本質って実はそうなのかも知れない。
けれどもそれでいいと思う。
少なくとも彼は人を笑顔にしているし喜ばしている。
人は人との中で磨かれていくものだ。
コミュニケーションとは心の交流でもあると思うから。
人と接した分だけ自分を知れるし、成長ができる。
旅をして成長して帰ってくるのって、きっと普段より多くの人と接しコミュニケーションを取っているからではないだろうか?
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
旅の話でしたが、実は海外にいようとも日本にいようとも同じ事。人間の本質は一緒だから。
まずは目の前にいる相手に興味を持つ事で、コミュニケーションとはそこからだと思います。
人と仲良くなりたければ、一つ有効なのは、相手を笑わせる事。大笑いとかじゃなくてもクスッとした笑いでも!
これって愛嬌かなと思います。^^
それが相手の警戒心を解き、距離を近づける奥義でもあります!
さらにリチャードのように何か簡単でも一芸があると、まさに身を助けますよね!
皆さんの日々がより充実したものになる事を願って!